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「森友・加計」素通り解散 大問題だから隠すのでは

 疑惑を隠すつもりはないというのなら、堂々と国会で質疑をすればいいではないか。

 安倍晋三首相が28日召集予定の臨時国会冒頭で衆院を解散する方針を固める中、自民党の二階俊博幹事長が、いまだに解明されていない加計(かけ)学園と森友学園の問題に関して、こんな発言をした。

 「我々はそんな小さなというか、そういう問題を隠したりすることは考えていない」

 本当にそうだろうか。

 与党は臨時国会で代表質問や予算委員会質疑は行わず、いきなり解散する方針だ。選挙になれば各党が一方的に主張を訴える場面が大半になる。問題の真相解明という国会の重要課題は放置される公算が大きい。

 これでは「疑惑隠し解散」と批判されても仕方がない。

 二階氏は「取るに足らない問題」と強調したいのかもしれない。だが獣医学部新設を目指す加計学園は首相の長年の友人が理事長を務め、森友学園が設立しようとした小学校の名誉校長には首相の妻昭恵氏が一時就任していた。

 こうした関係があったから両学園側に有利な手続きが進んだのではないか--。これが疑惑の核心だ。つまり行政が公正かどうかという政治の根幹にかかわる大問題である。

 安倍首相自身への国民の不信が増して内閣支持率が急落し、東京都議選で自民党が惨敗したのは、この問題が影響したからに違いない。

 首相も6月の記者会見では「必ずしも国民的な理解を得られていない。率直に認めなくてはならない」と低姿勢を見せ、「今後、真摯(しんし)に説明する」と約束していたはずだ。

 しかも、両問題ともに通常国会後も新たな疑問点が報道や野党の調査で明らかになり、これまでの担当官僚らの国会答弁や説明が事実だったかどうか疑念を抱かせている。

 各種の世論調査では今も、政府の説明は不十分だと答える人がほとんどだ。多くの国民は決して忘れてはいないのだ。

 それでも国会質疑を素通りしようとするのは「小さい」どころか、衆院選を左右すると考えている証拠ではないか。むしろ大問題だから国民の関心を呼び起こしたくないというのが首相らの本音だろう。

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