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新潟知事選

「原発」再び争点に

新潟知事選候補予定者の原発に関する主張

自民、あいまいに  野党、検証作業「最低3年延長」

 新潟県の米山隆一前知事の辞任に伴う知事選が24日告示される。自民党が支援する前海上保安庁次長と野党6党・会派が統一候補として擁立した女性県議との事実上の一騎打ちとなる見通し。注目される原発政策では、野党が再稼働の判断を仰ぐ県民投票をちらつかせ脱原発色を強めているのに対し、自民党は原発を争点にしないよう腐心している。【竹内望、堀祐馬、南茂芽育】

     知事選には前海保次長で元副知事の花角英世氏(60)、社民党系県議の池田千賀子氏(57)が立候補を表明している。花角氏は自民党が全面支援し、池田氏は、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の5党と衆院会派「無所属の会」が推薦し、与野党対決の構図となっている。6月10日に投開票される。

     「政府の原子力政策に流されるのではなく、県民の意に沿う検証を行う候補が必要だ」。今月8日に出馬表明した池田氏は、原発の安全性に関する県独自の検証作業が終わるまで、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働論議に応じない意向を示し、米山前知事の路線を継承する姿勢を強調した。

     2016年前回知事選で米山氏は、早期再稼働に反対する方針を掲げて立候補。共産、社民、生活の各党や民進党(当時)有志の支援を受け、自公系候補に競り勝った経緯がある。

     自民党は選挙戦で原発の再稼働に前向きな姿勢を示すのは得策ではないと判断。泉田裕彦元知事時代に副知事を務めた花角氏を擁立した。海保の元幹部である花角氏は「防犯防災の強化」を掲げ、起業を支援するなど経済再生に取り組む姿勢を強調。原発では、米山氏の路線を否定しないことで、池田氏との違いをあいまいにし原発問題の「争点外し」を狙う。花角氏は15日の出馬会見で「将来的には原発のない社会を目指す」と言及。県の原発検証結果が出るまで、再稼働を認めない考えも示した。

     花角氏のこうした姿勢を警戒した池田氏は米山氏が「2~3年」としてきた県独自の検証期間を「今後最低3年」に延ばす知事選公約を発表。検証終了後に「県民投票など」で再稼働の是非を問う方針も明らかにした。

     与野党幹部もこうした両陣営の方針を反映。池田氏を支援する立憲の枝野幸男代表は20日の新潟市内での街頭演説で「原発がいや応なく争点になる知事選だ」と強調したのに対し、自民党の二階俊博幹事長は21日の記者会見で「原発は選挙の争点には必ずしもならない」と述べた。

    自公に、すれ違い

     新潟県知事選で、公明党は花角氏の「支援」を検討したが、「自主投票」とした。選挙協力を巡る地元での自公両党のすれ違いが原因だが、接戦が予想されており、自民党は「勝敗を左右しかねない」と気をもむ。

     公明党関係者によると、自民党県連と公明党の支持母体・創価学会の幹部が今月、県内で会談した。その際、自民党側が近年の国政選挙で創価学会側から十分な支援を得られなかったと不満を漏らし、両者の関係がこじれたという。

     花角氏陣営も党派色を薄めた「県民党」を掲げる考えで、自公両党とは一定の距離を置く方向だ。公明党関係者は「自主投票は仕方がないが、政党色を消しても、裏で組織をフル回転させなくて、どうやって勝つのだろうか」と自民側の対応に疑問を呈した。

     花角氏は自民党の二階俊博幹事長の運輸相時代の秘書官で、自民党は推薦を出さない場合でも全面支援する意向だ。二階氏は21日、首相官邸であった政府・与党連絡会議で「今後の重要な選挙としては新潟県知事選がある。必勝を期して全力で頑張りたい」と強調した。

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