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’19統一地方選

自治はどこへ/4 大合併、「辺境化」を加速

工事が進む雄勝の中心部を背にする高橋頼雄さん=宮城県石巻市で2月18日、安高晋撮影

 海辺の作業場を出ると、高くそびえる建設中の防潮堤が見える。「反対する地域の声がどれだけ届いていたのか。合併前の『町』だったら、対応は違ったかもしれない」。宮城県石巻市雄勝地区(旧雄勝町)のすずり職人、高橋頼雄さん(51)は今も憤る。

 湾沿いのわずかな平地に住宅や商店が密集していた雄勝の中心部は、東日本大震災で約600世帯が津波にのまれた。「住む場所はすべて高台。海辺に高い壁はいらない」。高橋さんらは10メートル近い高さの防潮堤を造る県の計画に反対したが、方針は覆らなかった。県と交渉し、高い防潮堤をやめた自治体もあると知り、無力感に襲われた。「海が見えない雄勝はもうふるさととは言えない」。仮設住宅の入居期限を迎える今月、雄勝を離れるつもりだ。

 「平成の大合併」さなかの2005年4月。雄勝町は周辺1市5町とともに石巻市となった。直後の市議選。…

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