
2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。
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いわき震度5弱 避難先の「不思議な縁」 旅館復活へ誓い新たに
2022/5/24 08:28 -
津波被災の地蔵堂再建へ 「先人の暮らし伝え残す」 今夏完成へ
2022/5/22 09:30 -
IAEA事務局長「廃炉作業の透明性確保を」 福島第1原発巡り
2022/5/20 19:49 -
福島第1原発、処理水放出まで1年 近隣県で風評被害懸念残り
2022/5/20 12:58 -
原発事故避難者訴訟、6月17日に最高裁判決 初の統一判断
2022/5/19 18:35 -
福島第1原発 処理水放出、規制委が了承 東電は23年実施予定
2022/5/18 12:03 -
IAEA事務局長が訪日へ 福島第1の処理水放出へ進捗を評価
2022/5/17 17:30 -
「もうダメだ、が口癖に」 今も続く震災関連死認定 福島の教訓
2022/5/16 19:42深掘り
連載
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「あの日」に学び「あした」を守る
東日本大震災から間もなく10年となるのを前に、小中学生の皆さんと一緒に震災と防災について考えます。
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あの街を訪ねて
震災直後に現地で取材した記者たちが、あれから11年がたつ被災地を再訪し、考えました。
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震災と芸術・記憶をつなぐ
震災は作品づくりにどう影響したのか。自らの作品でどう伝えようとしたのか。芸術に携わる人々に聞きました。
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3・11それから
再生へ向け歩み始めた東日本大震災の被災者を記者が継続取材します。各回の続編を随時掲載します。
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砂上の原発防災
原発事故の避難計画は机上の空論になっていないのか、課題を探りました。
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遺された子どもたち
東日本大震災で親を亡くし、遺された子やその家族の「10年」の営みは。記者が訪ねました。
新着記事
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いわき震度5弱 避難先の「不思議な縁」 旅館復活へ誓い新たに
2022/5/24 08:28 1097文字22日に福島県いわき市で震度5弱の揺れを観測した地震で、土砂崩れに遭った建物は約10年前まで旅館を営業していた「万里荘(ばんりそう)」だった。ここに住む自営業の河野辰弥さん(33)らは、避難指示のもとに市が準備した旅館に避難した。すると、出迎えてくれたのは東日本大震災の津波で被災し、万里荘に当時避
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津波被災の地蔵堂再建へ 「先人の暮らし伝え残す」 今夏完成へ
2022/5/22 09:30 491文字東日本大震災の津波で大きな被害を受けた福島県楢葉町前原浜城地区の住民たちが、土台だけ残った地蔵堂の再建に立ち上がった。今夏の完成を目指し、21日に初会合があり、お堂に納める木彫りの地蔵づくりを始めた。 地蔵堂は江戸時代、水難事故で亡くなった子どもの供養のために建てられたが、震災の津波で石の台座だけ
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IAEA事務局長「廃炉作業の透明性確保を」 福島第1原発巡り
2022/5/20 19:49 293文字国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は20日、処理水の海洋放出に向けた準備が進む東京電力福島第1原発について「廃炉作業は数十年単位でかかる。透明性を確保し、丁寧に進めなければならない」とし、引き続き日本政府と連携していく姿勢を強調した。東京都内での記者会見で述べた。 処理水の海洋放出を巡っ
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福島第1原発、処理水放出まで1年 近隣県で風評被害懸念残り
2022/5/20 12:58 1441文字東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の処理水の海洋放出を巡り、原子力規制委員会は18日、東電の計画を了承した。ただ、近隣自治体や漁業者らの風評被害への懸念は根強い。政府と東電が放出開始を目指す2023年春まであと1年ほど。関係者の理解をどう得ていくか。課題は残されたままだ。【平家勇大】 ◇
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原発事故避難者訴訟、6月17日に最高裁判決 初の統一判断
2022/5/19 18:35 455文字2011年3月の東京電力福島第1原発事故に伴い、福島県から他県などに避難した住民らが国と東電に損害賠償を求めた4件の訴訟(原告数約3700人)の上告審で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は19日、6月17日に判決を言い渡すことを決めた。争点は国の賠償責任の有無に絞られており、小法廷は初めて統一判
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福島第1原発 処理水放出、規制委が了承 東電は23年実施予定
2022/5/18 12:03 1014文字原子力規制委員会は18日、東京電力福島第1原発でたまり続ける処理水を海へ放出する設備の設計や手順を盛り込んだ「実施計画」について、審査結果をまとめた審査書案を了承した。今後、意見を公募する「パブリックコメント」を6月17日まで実施。早ければ7月中にも正式に認可され、規制委の審査は終了する。東電は地
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IAEA事務局長が訪日へ 福島第1の処理水放出へ進捗を評価
2022/5/17 17:30 423文字国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は16日、18~20日の日程で訪日すると発表した。19日には東京電力福島第1原発を訪問し、廃炉に向けたインフラ整備状況を確認し、第1原発の処理水を海洋に放出することへの地元の懸念なども聞き取る予定だ。 日本政府は昨年4月、2023年春に処理水の海洋放出を
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「もうダメだ、が口癖に」 今も続く震災関連死認定 福島の教訓
2022/5/16 19:42深掘り 3159文字2011年3月の東日本大震災の後、避難生活による体調の悪化などで亡くなる「震災関連死」の認定が福島県で今も続いている。同県の関連死は東京電力福島第1原発事故の影響で突出して多く、これまでに2333人が認定された。関連死の認定を巡って遺族が自治体に提出した経緯書をひもとくと、過酷な避難や度重なる転居
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原発4訴訟上告審が結審 国の責任の有無、最高裁が初の統一判断へ
2022/5/16 18:42 425文字東京電力福島第1原発事故で愛媛県に避難した住民ら22人が国に損害賠償を求めた訴訟で、原告と国双方の意見を聞く上告審弁論が16日、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)で開かれ、結審した。福島、群馬、千葉の集団訴訟も既に最高裁で結審しており、高裁段階で結論が分かれた国の責任の有無について、6月にも初の統
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「未来をひらく場所に」 大川小遺族が語り継ぐ震災遺構の保存
2022/5/10 07:00 1482文字東日本大震災の被災地では、11年が過ぎてなお、悲しみの記憶が刻まれた場所で語り部活動を続ける遺族らの姿がある。彼らは何を伝え、未来に何を残そうとしているのか。多くの幼い命が失われ、今は震災遺構として残る宮城県石巻市の大川小学校で活動を続ける佐藤敏郎さん(58)に、被災地を訪れる人たちと共に考えたい
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「失敗例も伝えなければ…」 立ち上がった大川小遺族の姿、映画に
2022/5/7 05:00動画あり 1521文字「安全」であるはずの学校で、なぜ我が子の命は失われたのか。東日本大震災の津波で児童74人が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校を巡り、その原因と責任を明らかにしようと国家賠償訴訟に挑んだ親たちの姿を追ったドキュメンタリー映画が完成した。来春の公開を目指している。【百武信幸】 タイトルは「『生きる』
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日英首脳、福島県産ポップコーンを試食 輸入規制撤廃へ訴え
2022/5/5 21:14 233文字岸田文雄首相は5日(日本時間同)の日英首脳会談で、ジョンソン首相と共に福島県産のポップコーンをほおばった。英国側は東京電力福島第1原発事故後の日本産食品の輸入規制を6月末までに撤廃する見通しだと発表しており、規制撤廃に向けた取り組みの進展をアピールする狙い。 ポップコーンは岸田首相が持参し、ジョン
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星空の下、福島・飯舘のキャンプ場再開 原発事故以来初めて
2022/5/5 13:08動画あり 408文字東京電力福島第1原発事故の影響で休業していた福島県飯舘村の観光施設「村民の森あいの沢」のオートキャンプ場が4月23日から再開し、家族連れらの笑い声が静かな森に響いている。 同施設はため池を囲むようにキャンプ場や入浴施設などがあり、事故前は素朴な雰囲気や岩盤浴を楽しむ人たちが村内外から訪れていた。2
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陸前高田の津波伝承館 来館者50万人達成 震災の教訓展示
2022/5/2 11:45 402文字岩手県が陸前高田市で運営する「東日本大震災津波伝承館」(いわてTSUNAMIメモリアル)の来館者が4月30日、50万人に達し、記念のセレモニーが開かれた。新型コロナウイルス感染拡大による2カ月半の臨時休館を挟んで、2019年9月の開館から2年7カ月で到達した。 50万人目の来館者となった札幌市西区
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福島のイノシシ 帰還困難区域内外で放射性セシウム濃度に差
2022/4/30 17:14 714文字東京電力福島第1原発事故の帰還困難区域に生息するイノシシの体内の放射性セシウム濃度が、区域外のイノシシと比べて高い値であることが県環境創造センターなどの研究グループの調査で初めて明らかになった。2016年1月から5年間にわたる長期的な調査で、濃度は徐々に減少傾向が見られるという。調査は続いており、
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原発訴訟上告審 「大事なものすべて奪った」 原告語った胸の内
2022/4/26 11:02 693文字「大事にしてきたものすべてを原発事故が奪った」――。東京電力福島第1原発事故により地元での生業(なりわい)を奪われたなどとして、福島県内や隣県に避難した人ら3500人超が国と東電に損害賠償などを求めた訴訟。25日に最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)であった上告審弁論で、原告側代表として意見陳述した
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J1川崎の「カブレラ」、陸前高田市「たかたのゆめちゃん」と結婚
2022/4/23 17:40 475文字サッカーJ1川崎フロンターレのマスコット「カブレラ」と、岩手県陸前高田市のご当地キャラクター「たかたのゆめちゃん」の「結婚式」が23日、川崎市内であった。フロンターレと陸前高田市は東日本大震災後の復興支援活動が縁で、交流を深めてきた。 フロンターレが津波の被害に遭った陸前高田市の子供たちに算数ドリ
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帰還困難区域の福島・大熊町図書館 町民が解体反対の署名活動
2022/4/22 17:41動画あり 1416文字東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となり休館した大熊町図書館(福島県大熊町)の保存や活用を求め、町民有志らが署名活動を始めた。町は図書館を解体し、周辺の避難指示解除後の街づくりの一環で住宅用地にする予定だが、発起人は「読書の町を推進していた大熊にとって図書館は町のシンボル。昔の町並みと調和の取
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福島・浪江の男性、避難直後に脳幹梗塞 薬切れ、車中泊続き変調
2022/4/19 09:02 1197文字東京電力福島第1原発事故で避難しているさなかに服用していた薬がなくなり、体に変調を来した人がいた。福島県浪江町酒井の松本成司さんは、避難した直後に脳幹梗塞(こうそく)になった。妻の京子さん(63)によると、医師から高血圧を抑える薬が切れたことと、長時間の車中泊が原因とみられると指摘された。成司さん
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「愛なんて、津波に通じない」 被災した樹木撮る写真家の思い
2022/4/17 10:00 2692文字「悲しんでも嘆いても、足りない感じがあるんです」と写真家の畠山直哉さん(64)は言う。2011年の東日本大震災以降、津波で甚大な被害を受けた故郷、岩手県陸前高田市の風景を撮ってきた。新シリーズ「津波の木」(18年~)では他県の被災地も巡り、津波で傷を負った木々にカメラを向ける。その姿に、たくましく
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