嗜好と文化「私のポリシー」

2018年6月4日

Vol.87 折原一時代の潮目を読み誤るな

 部屋のカーテンはすべて閉めきって日の光をシャットアウト。床には所狭しと、石柱のように一見雑然と書物が積み上げられて、足の踏み場もない状態。ちょっと不気味な絵が何枚か壁にかかり、あちこちに大小の髑髏(どくろ)のオブジェがさりげなく置かれている。作家、折原一さん(66)の仕事部屋に足を踏み入れた瞬間、得意の密室殺人の現場に使われるのかと背中がぞくっとした……というのは大げさだが、何となく天井から男がのぞいているような?どんよりと重たい空気の中でインタビューは始まった。

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「嗜好と文化」企画は、毎日新聞2012年創刊140年記念事業として、JTと日本推理作家協会協力のもと毎月1回掲載します。

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