知の遺産

第12回 百人一首
もっとも広く親しまれる
王朝和歌集
東海大学付属図書館蔵

2016年2月1日掲出

「百人一首」(通常は「小倉百人一首」を指す)は、鎌倉時代初期の歌人・藤原定家が、平安時代を中心に、奈良時代から鎌倉時代初期に至る歌人の秀歌百首を集めたものである。

 定家の好みが反映された雅やかで流麗な作品を中心に収録されており、王朝和歌の代表的な歌集として、室町時代から現代まで愛好者が多い。

 江戸初期には、百人一首を覚えるための教育的な遊戯として「歌かるた」が誕生し、正月の遊びとして定着した。このかるたは上の句と歌人が描かれた読み札百枚と、下の句が書かれた取り札百枚から構成され、読み上げられた上の句と対になる下の句の札を取り合う「散らし取り」、読み札のみを使う「坊主めくり」などの遊び方がある。現在は競技かるたとしても広く普及し、古典に親しむ契機となっている。

 本学所蔵のものは江戸中期頃作製。金箔砂子、金箔裏打ち。読み札の絵は木版刷の奈良絵である。

文・付属図書館

関連リンク:東海大学付属図書館
http://www.time.u-tokai.ac.jp/

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