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ロンドン五輪 7月27日開幕!! 田知本 目指せ「金」

2012年7月17日掲出

 ロンドン五輪が7月27日に、パラリンピックが8月29日に開幕する。東海大学を始め学園から、卒業生を含め8人が出場する。中でも注目は現役学生で唯一出場を決めている女子柔道部の70キロ級、田知本遥(体4)だ。

攻めの柔道で頂へ

 五輪を意識しはじめたのは昨年8月の世界選手権のあと。全日本女子の園田隆二監督に、「70キロ級の代表は田知本と國原(=頼子選手・自衛隊体育学校)が候補」と言われた。高校時代から夢見ていた五輪が、「自分にもチャンスがある」と明確な目標に変わった。

 五輪代表の最終選考会である5月12、13 日の全日本選抜体重別選手権大会を迎えた。「気持ちを前面に出して戦った」と言うように初戦から攻めの柔道を展開し、決勝に進出。相手は五輪候補の國原選手を下したヌンイラ華蓮選手(環太平洋大学)だ。田知本は最後まで攻め続け、優勢勝ち。見事優勝した。

 「弱い部分を出さないよう自分との戦いでもあった。うれしいと同時にほっとした」と安堵の表情を浮かべた。

きっかけは塚田先輩

 小杉高校3年時、卒業後の進路を実業団か大学で迷っていたという田知本。そんなとき、北京五輪柔道女子78キロ超級の決勝戦をテレビで観戦した。

 ポイントでリードしていた塚田真希さん(05年度大学院修了・現ALSOK)は最後まで中国代表の〓文選手を攻め続けた。

 結果は残り8秒で背負い投げを受け逆転負け。「リードしているにもかかわらず、なぜ攻め続けられるのか、どのような練習をしているのか」と心が惹かれた。

 「同じ大学で柔道がしたい」と進学を決意。“塚田先輩”と同じ畳で稽古を積み、東海大学の“一本を取りに行く柔道”を体得してきた。「自分は一本取って勝たないと納得はしない。塚田先輩も自分と同じ気持ちだったのではないか」と語る。

 東海大学で、柔道をするきっかけになった五輪に向け「ロンドンまでにつらいことは全部やりきって、当日は楽しみたい」と心躍らす。

 目標は「もちろん金メダル。そのためにまずは着実に決勝戦へ進みたい」。東海大学の代表として、そして日本の代表として、世界の頂に挑む。

取材/東海スポーツ学生記者:本川由依(文学部2年)

〓はにんべんに冬

いざロンドン 柔道73キロ級 中矢力選手/陸上競技5千メートル、1万メートル 佐藤悠基選手

 1984年、ロサンゼルス五輪。柔道男子無差別級で山下泰裕選手(現東海大学副学長・体育学部長)が、東海大学学園勢初の金メダリストとなった。以降、多くの選手が東海大学のスポーツ史を彩ってきた。2012年。今年もまた、夏のビッグイベントが始まる。偉業を成し遂げた大先輩に続くのは─。ロンドン五輪、パラリンピックに挑むOB・OG選手を紹介する。

 “東海”のユニフォームを身にまとい、数々の伝説と伝統を残してきた卒業生選手たちが、世界最高峰の舞台に挑戦する。

 柔道男子73キロ級の中矢力選手(11年度卒・現ALSOK)は、世界選手権優勝、グランドスラム3連覇など在学中から世界を相手に結果を残してきた。秋本啓之選手(了徳寺学園職員)ら実力者を抑えての初出場に、「一番いい色のメダルを取りたい」と五輪制覇への意欲を見せている。


大学在学中から世界の舞台で実績を残している中矢選手

 陸上競技男子5千メートル・1万メートルの佐藤悠基選手(08年度卒・現日清食品グループ)は、6月の日本選手権大会1万メートルを制し、初の代表入りを決めた。同レースで実現した村澤明伸(体4)との“東海大対決”も、冷静なレース運びと力強いスパートで圧倒。先輩の貫禄を見せつけた。初の五輪にも、「ここが終着点ではない。世界と対等に戦えるように準備していきたい」と冷静沈着。目標とする8位入賞に向け、調整に余念はない。


大学4年間で常に絶対的エースとして活躍した佐藤選手

 女子サッカーの大儀見優季選手(旧姓永里、09年度卒・現ポツダム)、男子ビーチバレーの白鳥勝浩選手(98年度卒・現湘南ベルマーレ)、パラリンピック男子自転車競技の藤田征樹選手(08年度修了・現日立建機)は北京五輪に続く2大会連続出場。過去には選手として五輪を経験したこともある高野進教授(体育学部)、大崎栄准教授(体育学部)、井上康生講師(体育学部)はスタッフとして参加し日本代表を支える。

 また東海大学付属浦安高等学校出身の松島美菜選手(08年度卒・現日本大)が競泳競技女子100メートル平泳ぎに、同付属高輪台高等学校出身の保科知彦選手(05年度卒・現横浜国立大大学院)が柔道男子100キロ超級のフィリピン代表として出場する。

 学園からそれぞれの道へ旅立った“東海戦士”が今、ロンドンに集結する。4年に一度の夏は、熱くなる。

取材/東海スポーツ学生記者:小平彩佳 文学部4年
(記事提供:「東海スポーツ」2012年7月号)

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