大相撲初場所:白鵬707勝、歴代5位…2日目

毎日新聞 2014年01月13日 20時57分(最終更新 01月13日 21時00分)

豊ノ島を引き落としで降す白鵬(奥)=両国国技館で2014年1月13日、手塚耕一郎撮影
豊ノ島を引き落としで降す白鵬(奥)=両国国技館で2014年1月13日、手塚耕一郎撮影

 大相撲初場所2日目の13日、白鵬がまた一つ、節目の記録に到達した。武蔵丸を超える外国出身力士単独最多の幕内707勝。史上5位で、上位4人は魁皇、千代の富士、北の湖、大鵬とそうそうたる面々だ。「数々の名力士が残した積み重ねに仲間入りし、こみ上げてくるものがある」。横綱も素直に喜んだ。

 相手は綱取りが懸かる稀勢の里を前日に破り、勢いに乗る豊ノ島。立ち合いで鋭く踏み込んだものの、狙った右差しを封じられ、逆に押し込まれた。ただ、これで慌てず、動きの速さで立て直すのが横綱。左ののど輪を外しつつ、左に回り込んで引き落とした。豊ノ島が「(白鵬は)思った以上に焦っていない」と悔しがれば、九重親方(元横綱・千代の富士)も「体が反っているわけではない」と安定感を強調。置かれた立場や相撲内容こそ違うが、焦って出てすくい投げを食った前日の稀勢の里とは対照的だった。

 武蔵丸の相撲は「衛星放送で見ていた」と白鵬。ただ、優勝27回の横綱は既に、「外国出身」の枠でくくる以上の存在だ。「入ったころは自分のためだが、現在は自分一人の体ではない」。角界の看板であり、稀勢の里ら後に続く者の「壁」であると自認している。

 その中で、記録の積み上げは「目標であり夢。モチベーションが上がる」。裏返せば、ライバル不在ともいえる横綱に、それ以上の動機づけが、今はないのかもしれない。【新井隆一】

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