メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

選ばれたA案…首相「誇れるレガシーに」

新国立競技場計画案

 2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の新たな整備計画で政府は22日、関係閣僚会議(議長=遠藤利明五輪担当相)を開き、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)の大東和美理事長が選定したA案を了承した。設計・施工の一括公募に応じた2グループのうち、建築家の隈研吾氏(61)や大成建設、梓設計が提示した案で、安倍晋三首相は「新整備計画で決定した基本理念、コストを満たす素晴らしい案であると考えている。世界の人々に感動を与えるメインスタジアムにして、世界に誇れるレガシーにする」と語った。

     JSCは選考の透明性を高めるとの理由で14日に事業者名を非公開としたまま外観のイメージや総工費などの概要を示した「技術提案書」を公表した。それを受け、大東理事長がアスリートと意見交換したほか、19日に有識者7人による技術提案等審査委員会(委員長=村上周三・東大名誉教授)を開き、2グループから聞き取り調査を実施した。

     審査委員会は7人の委員が「事業費の縮減」「工期短縮」「日本らしさに配慮」など9項目で6段階で評価して140点満点で点数化した。委員会の評価結果などを踏まえ、大東理事長が決断した。遠藤氏は閣僚会議後、A案が610点、B案が602点だったことを明らかにした。

     A案は法隆寺の五重塔の垂木を想起させる水平ラインのひさしを特徴とし、総工費は1490億円。工期は36カ月で、設計業務を終えた来年12月に着工し、19年11月末に完成させる計画としている。

     新国立競技場の建設を巡っては、イラク出身の女性建築家、ザハ・ハディド氏がデザインした旧計画が実施設計段階で総工費が2520億円に膨らんだことで批判が高まり、安倍首相が7月に白紙撤回を決めた。政府は8月末に総工費の上限を1550億円とする新整備計画をまとめ、JSCが9月に一括公募を開始した。建築家の伊東豊雄氏と竹中工務店、清水建設、大林組の3社の共同企業体、日本設計とみられるグループがB案を提示して、一騎打ちとなっていた。【藤野智成】

              ◇

     隈研吾氏は取材に「ものすごく責任のあるプロジェクトに携わることになり、身の引き締まる思い。観客席からも木を感じられるのが評価されたのではないか」と語った。

     採用されたA案のデザインに携わった隈研吾氏は横浜市生まれで東京大卒。さまざまな外力を柔軟に受け入れる「負ける建築」を建築理念に掲げる。公共建築や美術館を多数手がけ、代表作に那珂川町馬頭広重美術館(栃木)や現在の5代目歌舞伎座(東京)など。2009年に完成した根津美術館(東京)で毎日芸術賞を受賞した。

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 大麻所持 KAT-TUN元メンバー田中容疑者、陽性反応
    2. 中丸雄一 元同僚・田中聖容疑者を断罪「どういう生活を…」(スポニチ)
    3. 痴漢冤罪保険 加入急増「逃げるより、まず弁護士を」
    4. ORICON NEWS NEWS小山慶一郎、田中聖逮捕に言及 容疑が事実なら「悔しく、許せない」
    5. 宮里藍引退会見 詳報(4)横峯さくらプロと「これからもお互い頑張ろうね」

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]