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ユニバーサルスポーツ特集

視線は4年後、夢舞台への決意 車いすバスケ・萩野真世選手「恩返しを」

国際親善試合の英国戦でプレーする萩野=宮武祐希撮影

 リオデジャネイロ・パラリンピックの出場を逃し、4年後の東京パラリンピックへ始動している車いすバスケットボール女子日本代表。新チームの中心選手となるべく期待が高いのがガード・萩野真世(23)だ。「地元開催となれば注目度も高まり結果も大事になる。自分の得点力を上げてチームの攻撃力を高めたい」と、貪欲だ。【浅妻博之】

     仙台市出身。生まれてまもなくの脊髄(せきずい)腫瘍が原因でほぼ歩けなかった。立つこともできず最初は何かにつかまって歩いていたが、中学生になると全く歩けず車いす生活になった。車いすバスケに出合ったのは15歳の時。宮城・山元町で女子代表が2008年北京パラリンピックの直前合宿をしていて、体験会に参加したのがきっかけだった。

     初めて車いすバスケを見て「車いすに乗りながら迫力のあるスポーツができるんだ。かっこいい」というのが率直な印象。人見知りの性格はすぐに消え、のめり込んだ。不思議な縁もあった。合宿では日本代表の橘香織監督(43)が当時マネジャーを務め、今のチームメートである代表選手らも大勢いた。

     当時の橘マネジャーから車いすの試乗を勧められ、面白いようにシュートを決めて周囲を驚かせた。「腕が長く、障害の重いクラスにしては上半身の発達が良くてバスケットに有利な体格」と橘監督。16歳で代表合宿に呼ばれ、12年ロンドン・パラリンピックや世界選手権に出場。国際経験を重ね、世界でも注目を集める存在に急成長した。

     「まさか日本代表になるとは思わなかった」という車いすバスケ界に誘ってくれた橘監督や主将の吉田絵里架(38)、藤井郁美(33)ら先輩への感謝の念は尽きない。「プレーで貢献して、この世界にのめり込ませてくれた人たちに恩返しがしたい」。2大会連続でパラリンピック出場を逃した日本女子だが、20年東京ではメダルという結果をもたらす決意だ。

    車いすバスケットボールとは

     1チーム5人で構成。一般の競技と同じ高さ(床から3.05メートル)のゴールにボールを投げ入れて得点を競う。ダブルドリブルが適用されなかったり、手で車いすをこぐのが連続2回までで3回以上はトラベリングと見なされたりするなど一般のバスケットとは違う特有のルールがある。選手は障害の程度により持ち点でクラス分けされ、可能な動きの種類で1.0(重い)〜4.5(軽い)点まである。コートに出ている5人の持ち点の合計は常に14.0点以内と決められている。

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