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五輪カヌー

銅・羽根田はスロバキアで10年 父が支えた

銅メダルを獲得した羽根田(左)と父邦彦さん=愛知県豊田市の自宅で、浅妻博之撮影

 【リオデジャネイロ浅妻博之】リオデジャネイロ五輪のカヌー・スラローム男子カナディアンシングルで9日、羽根田卓也(29)=ミキハウス=が3位に入り、カヌー競技で日本初のメダルを獲得した。高校卒業後の2006年から本場スロバキアに単身渡って苦節10年。3度目の五輪挑戦でようやく念願のメダルにたどり着いた。

 表彰式で「ハネダ・タクヤ」の名前が会場に響き渡ると、日本の応援席から大歓声が上がった。表彰台に上がった羽根田は、父邦彦さん(57)が見詰める応援席に向かって拳を何度も突き上げた。「早くこのメダルをおやじにかけてあげたい」

 羽根田がカヌーを始めたのは9歳の時。競技経験を持つ邦彦さんに、兄翔太朗さんとともに川に連れられた。「最初は嫌々だった」というが着実に力をつけた。中学でジュニアの世界大会を経験して「このまま練習を続けても日本で埋もれるだけだ」と痛感し、高校卒業後にスロバキアに渡ることを決めた。

 現地ではクラブチームで修業した。独学で言葉を学び、コーチやトレーニングパートナーを探して腕を磨いた。ただ、カヌーは日本ではマイナー競技。支援してくれるスポンサーはなく、金銭面は邦彦さんが支え、その額は数百万円に上った。

 羽根田は「資金面で父に手紙を書いたこともある。僕の苦労より、父の最初の苦労の方が大きかった」と感謝を忘れない。

 邦彦さんは羽根田の銅メダルを「うれしいの一言に尽きる。スロバキアに行かせることが正しいかどうか分からなかったけど、間違いではなかった」と話した。最高の笑顔がはじける息子を見て、感慨深そうな表情を浮かべた。「メダルを見るのが楽しみだ」

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