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鬼気迫るタックル 日本が王国撃破

 リオデジャネイロ五輪第5日の9日、今大会から採用されたラグビー7人制の男子が始まり、日本は1次リーグC組の初戦で強豪のニュージーランドを14−12で破り、歴史的初勝利を挙げた。

 日本ラグビー界が2年続けて世界を驚かせた。昨年、英国で行われた15人制ワールドカップ(W杯)で強豪の南アフリカを破って「史上最大の番狂わせ」と呼ばれた勝利から325日。今度は、1924年パリ五輪以来のラグビー復活となったリオの地で、王国ニュージーランドを倒した。

 後半ロスタイムで日本が2点リード。伝統の黒いジャージーが必死の形相で日本ゴールラインに迫る。突破されかけても日本の選手たちは諦めずに追いかけて最後の一線を越えさせない。鬼気迫るタックルは昨年の南アフリカ戦をほうふつさせた。終了のホイッスルが響き渡ると選手たちは抱きしめ合い、雄たけびを上げた。昨年のW杯代表の福岡堅樹(23)=パナソニック=は「W杯の再来。あのときと同じくらい高ぶるものがあった」と声を震わせた。

 W杯で日本を率いたエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(当時)は、体格に劣る日本が南アフリカに勝つため、世界一のトレーニングと相手の分析を徹底的に突き詰めた。W杯メンバーで、リオ五輪代表に入ったのは福岡のみだが、合宿には山田章仁(31)と藤田慶和(22)=いずれもパナソニック=も合流。岩渕健輔・日本代表ゼネラルマネジャー(40)は「世界で勝つには周到な準備と十分な計画をしないといけない。ハードワークをしないといけない。福岡らが加わり、7人制代表にも伝わった」という。

 6月下旬、初戦がニュージーランドと決まると焦点を絞って対策を立てた。1対1では勝てない。相手の突破には2人でタックルに行く。そのために倒れず愚直に走り続ける。守りで逃げ切った主将の桑水流裕策【くわずるゆうさく】(30)=コカ・コーラ=は「準備したことを出せば、絶対に結果はついてくる」と胸を張った。

 15人制代表が南アフリカを破った日、7人制代表は合宿中だった。「彼らに続こう」と誓い合った。その後、周囲から15人制代表と勘違いされて「おめでとう」と言われ「別の代表だよ」と悔しい思いをした者もいる。日本は2戦目の英国には惜敗したが、10日正午(日本時間11日午前0時)のケニア戦に勝てば準々決勝進出は確実だ。日本の目標はメダルを獲得すること。桑水流は「この自信をこれからの2日間に生かす」と先だけを見る。日の当たらなかった7人制代表にとって、ようやく巡ってきたチャンス。1勝だけで満足するわけにはいかない。【小林悠太、朴鐘珠】

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