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中国の傅園慧、愛される人柄 100背泳ぎ3位

中国メディアの取材陣から次々に記念撮影を頼まれる傅園慧(中央)=リオデジャネイロの五輪水泳競技場で2016年8月11日、梅村直承撮影

競泳女子100メートル背泳ぎ

 競泳女子100メートル背泳ぎでカナダ代表のカイリー・マッセと同タイムの3着。背泳ぎで中国勢初の銅メダルを獲得して、中国のインターネットで一躍、時の人になった。

     もっとも、傅園慧が愛されるのはメダルよりも、人柄によるところが大きい。8日、決勝直後にプールから上がったばかりの国営メディアとのインタビュー。

     傅「メダルは取れなかったけど……」

     記者「いえ、3位ですが……」

     傅「ええ? 知らなかった! 腕がもうちょっと長かったら、もっといい成績だったわね。これまでの努力が無にならなくてよかったけど、足がつっちゃったわよ」

     大きな口を開けて笑う傅と戸惑う記者の映像は「競泳界のコメディアン」と話題をさらい、「つまらない受け答えばかりという中国人選手のステレオタイプをよくぞ打ち破った」と彼女の中国版ツイッターには1日で400万人近いフォロワーが殺到した。

     子供の時、ぜんそくだった。水泳を始めたのは、娘の体力向上にと5歳の時に父親が勧めたことがきっかけで、いまも天津市の天津医科大学で運動リハビリを学んでいる。

     昨年の世界選手権の50メートル背泳ぎで優勝した背泳ぎのスペシャリストだが、50メートルの種目がない五輪は前回ロンドン大会から100メートルで出場する。

     ロンドンは8位だったが、リオでは準決勝、決勝と自己ベストを更新し続け、銅メダルを手にした。それでも「両親はメダルのことなんて気にしてないわ。私に幸せであってほしいと願っているだけ。そして私は実際、幸せよ」と話し、メダル至上主義へのアレルギーをやんわりとのぞかせる。

     20歳の女性らしく「もうちょっとおしとやかに」と言われることもある。それには涼しい顔でこう答える。「私には感情があるの。子供の時からこんな感じだし、自分らしくありたいと思っている。そうでなかったら、人が羨む成績を残したって意味ないわ」

     私は私。五輪であろうとなかろうと、普通が一番。そう言っているように見えた。【石原聖】

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