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五輪卓球

エース水谷 「王国」中国を揺るがした

【日本−中国】決勝、第2試合で中国の許キンを破った水谷隼=リオデジャネイロのリオ中央体育館で2016年8月17日、梅村直承撮影

 リオデジャネイロ五輪第13日の17日、卓球男子団体は、決勝に初めて進出した水谷隼(じゅん)(27)=ビーコン・ラボ、丹羽孝希(21)=明大、吉村真晴(まはる)(23)=名古屋ダイハツ=の日本が中国に敗れ、銀メダル。優勝は逃したが、この種目で初めて表彰台に立った。

 やはり卓球王国の壁は厚かったが、中国の隣で表彰台に立つ3人の表情は晴れやかだった。牙城の足元を揺るがせることができたからだ。エースの水谷は「五輪という最高の舞台で今までの借りを返すことができた」と振り返った。

 日本は第1試合で21歳の丹羽が、今大会のシングルス覇者の馬龍にストレート負け。巻き返しを図って登場した水谷の戦いぶりが見ものだった。相手の許キン※は世界ランキング3位の左腕。過去12戦全敗だ。最も苦手とする選手の一人だったが、水谷の脳裏からは過去の対戦成績の負い目は完全に消えていた。ここまでの戦いを通じて、五輪と単なる国際大会とは別物と感じていたからだ。

 許キンとの勝負は一進一退。中陣からのフォアハンドの打ち合いを制したかと思えば、チキータと呼ばれる攻撃的なバックハンドのレシーブで手玉に取る。2012年ロンドン五輪以降、戦いの幅を広げてきた27歳の真骨頂を見せた。お互いに2ゲームずつを奪い合うと、最後は水谷が7−10から5連続得点と驚異的な粘りで逆転勝ち。水谷の絶叫とともに両国を応援する大歓声が入り交じった会場は興奮のるつぼと化し、決勝にふさわしい盛り上がりとなった。倉嶋洋介監督を「水谷は次のステージに進んだ」とうならせた。

 第3試合も23歳の吉村と丹羽がダブルスで息の合った連係で、最初のゲームを奪ってみせた。第4試合は吉村が馬龍に押し切られたものの、いつもは強気にどっしりと構えている中国の劉国梁監督の顔色は変わり、選手も試合中盤からは意地になって攻めてきた。

 試合後、吉村は「中国に勝てるチャンスはある」と言った。丹羽も「ダブルスを勝てば金メダルが見えていた」と悔やんだ。シングルスで銅メダルを獲得した水谷は「シングルスは自分の夢、団体はみんなの夢」と語る。4年後の東京が楽しみになる銀メダルだった。【田原和宏】

※許キンの「キン」は日ヘンに斤

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