五輪レスリング

吉田、亡き父の思い肩に 四つ目の金へ

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レスリング女子55キロ級で五輪3連覇を果たし、父・栄勝さんを肩車して叫ぶ吉田沙保里選手=ロンドンのエクセルで2012年8月9日、西本勝撮影
レスリング女子55キロ級で五輪3連覇を果たし、父・栄勝さんを肩車して叫ぶ吉田沙保里選手=ロンドンのエクセルで2012年8月9日、西本勝撮影

 【リオデジャネイロ村上正】レスリング女子53キロ級の吉田沙保里(33)が18日、前日の58キロ級・伊調馨(かおり)(32)=ALSOK=に続く五輪4連覇に挑み、決勝に進んだ。ロンドン五輪後に亡くなった父への思いを胸に、「霊長類最強」と呼ばれた第一人者がマットに上がった。

 吉田が東京での国別対抗団体戦のワールドカップを4日後に控えていた2014年3月11日。父栄勝さんは代表コーチとして合宿に向かうため、津市の自宅を1人で車で出発したが、突然、体調に異変が起きた。津市内の高速道路の路肩に車を止めると意識を失い、搬送先の病院で亡くなった。61歳だった。

 自宅の道場で3歳から父の指導を受けてきた吉田。栄勝さんは「タックルを制するものが世界を制する」を信念に、「攻めろ、攻めろ」と相手を圧倒するタックルをたたき込んだ。こだわった背景に自身の教訓があった。

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