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東京2020への伝言

/8 おやじ直伝、五輪カレー 荒れた10代、無言の教え

父の保さん(奥)から東京五輪の選手村で提供したカレーのレシピを引き継ぐ横山修 さん。保さんも調理場を手伝う=石川県加賀市で昨年12月、川平愛撮影

 五輪が開かれた1964年10月、東京・代々木の選手村前で撮られた記念写真がある。石川県で洋食店を営む横山修さん(52)はその年に生まれ、母におぶわれている。父の保さん(81)は当時29歳。選手村の食堂で働いており、写真には写っていない。

 全国から集まった優秀な若い料理人300人が、フランス料理の巨匠で、のちに帝国ホテル料理長を26年間務める村上信夫シェフらの指示で動いていた。石川県の老舗ホテルの調理場にいた保さんは、開幕数カ月前に声をかけられ、事前に送られたレシピを頭にたたき込んで上京。大量の食材と毎日、無我夢中で格闘した。「戦場でした」と回想する。

 国の威信をかけた五輪の選手村で働くことが、いかに名誉で、腕を磨く得難い機会か。修さんは長い間知らな…

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