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マラソン新選考 選手強化、つなげる狙い 競技普及にも配慮

昨年1月の大阪国際女子マラソンんで日本陸連の設定記録を切って優勝した福士。即座にリオ五輪代表には決まらなかった=貝塚太一撮影

 2020年東京五輪へ向け、日本陸上競技連盟が大会ごとに議論が起きたマラソン代表選考で新たな方式を練り上げた。懸案の選考の透明化だけでなく、強化や普及にもつながる方式といえる。

     昨年のリオデジャネイロ五輪の女子代表選考は記憶に新しい。昨年1月の大阪国際女子で福士加代子(ワコール)が好記録で優勝したが、規定で内定は出ず、同3月の名古屋ウィメンズの強行出場を検討した。最終的に名古屋を欠場し、代表に選ばれたが、一部指導者から「選考基準が客観的でないことが原因」との声が上がった。

     選考の透明化のために1回の選考会で上位3人を自動的に選ぶ「一発選考」を推す声はあった。しかし、実力が備わっていない選手が1度の好走で選ばれることもありうる。五輪本番は、さまざまなレース展開に対応できるように「暑さに強い粘り型」や「スピード型」など異なったタイプがそろうことが望ましいが、一発選考は似たタイプがそろう可能性がある。こうした強化面のリスクに加え、普及面でも、リオ五輪時は男女各4レースが選考会となったが、一発選考では、注目を集める機会が減る。日本陸連幹部によると、「一発選考は選考でもめないための策。強化、普及につながらない」と否定されたという。

     新たな選考方式が決まれば、今夏から五輪選考が始まり、有望な若手は初マラソンに早く取り組み、東京五輪に向けて時間をかけて強化できる。長期間、五輪選考レースが続くことで関心を引きつけ、19年秋の代表選考会は最高潮となる。その後もタイムで選ぶ「敗者復活戦」が複数回開かれ、五輪直前まで注目を集めることが普及にもつながる。

     実現には多くの関係者の理解が必要だ。五輪3大会連続でメダルゼロとなっているお家芸の復活のためにも、一丸となる必要がある。【小林悠太】

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