メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「泳げるセーヌ」復活を 水泳競技予定で

市民の憩いの場となっているセーヌ川沿岸=パリで2017年8月13日、賀有勇撮影

 【パリ賀有勇】ペルー・リマで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で13日、2024年の夏季五輪・パラリンピック開催地に決まったパリ。市中心部のセーヌ川で水泳競技が予定され、市などは五輪開催を機に水質改善に取り組み「泳げるセーヌ」復活を目指している。

     東部ブルゴーニュ地方を源流とするセーヌ川は全長776キロ。パリ中心部を通り、北西部ルアーブルで英仏海峡に注ぐ。パリ市は24年大会で、トライアスロンと水泳のオープンウオーターをセーヌ川で行う計画だが、7月に公表されたIOCの評価報告書で水質改善が課題と指摘された。

     セーヌ川は前回のパリ五輪が開催された前年の1923年、水質汚染による健康への懸念などから遊泳が禁止された。違反者は15ユーロの罰金が科せられる。

     セリア・ブロエル副市長(環境担当)によると、その後も水質悪化は進み、セーヌ川に生息する魚は70年代に2種類にまで減少。88年に当時パリ市長だったシラク元大統領が「セーヌ川で再び泳げるようになる。最初に泳ぐのは私だ」と水質改善を約束したが、シラク氏が泳ぐ日が来ることはなかった。

     だが浄水施設の整備などで水質は徐々に改善し、08年には70年ぶりにパリ近郊でサケが釣り上げられた。水質調査を続けるパリ下水道事務組合によると、生息する魚は16年に32種類に増えている。

     パリ市は今年、セーヌ川とつながる市内の運河に水浴場を設け、市民多数が利用した。今後は流域自治体などと、市街地のゴミの流入を防ぐ雨水貯水池や浄水処理施設の整備を進め、五輪開催までに水質改善を急ぐ。

     パリのイダルゴ市長は毎日新聞の取材に、「セーヌが泳げるようになれば日本人観光客を招待し一緒に楽しみたい」と話している。

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 雑記帳 埼玉県宮代町の東武動物公園駅で19日…
    2. チビチリガマ荒らし 「歴史知らなかった」逮捕の少年
    3. 金正男殺害事件 オウム中川死刑囚がマレーシア政府に協力
    4. ニッポンへの発言 キーワード ヒトラーが復活する=中森明夫
    5. 衆院解散強まる 自己都合を優先

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]