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五輪スノーボード

歩夢、2大会連続銀 ホワイトと超高難度4回転バトル魅せた!(スポニチ)

<平昌冬季五輪・スノーボード男子ハーフパイプ決勝>銀メダルを獲得し、日の丸を背負い笑顔の平野歩夢=スポニチ提供

平昌冬季五輪 スノーボード男子ハープパイプ決勝(2018年2月14日)

 ハーフパイプ男子の決勝が行われ、平野歩夢(19=木下グループ)が2大会連続の銀メダルに輝いた。2回目に五輪史上初めて1440(4回転)の連続技に成功して95・25点。3回目に同じ連続技で97・75点を叩き出したショーン・ホワイト(31=米国)に逆転されたが、超高難度技の応酬となったハイレベルな争いを演じた。ホワイトは06年トリノ、10年バンクーバーと合わせて3度目の金メダル。平野は日本選手として3人目となる五輪2大会連続メダルとなった。

     つないだ。4回転から4回転へ。2回目の滑りで史上最高難度の連続技を決めた。「今まで準備してきたことを出せた。それはうれしい」。2回目を終えて平野がトップに立った。金メダルはすぐそこに見えていた。

     つなぐことが、4年間のテーマだった。前回の五輪を終えて考えたのは「平昌では4回転を連続で出さなきゃいけなくなる」。ソチは単発の4回転でも頂点に立てたが、時代を予見して4回転の連続技習得を決意した。

     単発ならソチ前からできていた。だが、それをつなげる道は遠かった。飲酒や大麻の不祥事によってナショナルチームが活動停止。1年前のプレ五輪には出場できなかった。昨年3月の試合では4回転に失敗し、膝や肝臓を痛めた。常に大ケガと隣り合わせの超高難度。2カ月のブランクで自信も失った。

     12月のW杯で単発の4回転を決めて復活優勝した時には、10年バンクーバー五輪代表の国母和宏(29)や工藤洸平(28)らに「そのルーティン(技の構成)超つまんない」と言われた。回転方向や回り方が同じで変化に乏しい。そんな助言にも「1440を連続で出さないと勝てない」と返した。固い信念はぶれなかった。

     「結局つなげるのに3、4年かかった」。前哨戦となった1月のXゲームで史上初めて成功させて優勝した。スノーボード界最高の栄冠を手にして、迎えた五輪。しかし平野の最高の演技はもう1人の最高の演技の呼び水にもなった。3回目、技を5発から6発に増やして上積みを狙ったが転倒。最終滑走のホワイトは平野と同じ4回転の連続技に初成功。逆転を許した。

     ホワイトの得点が表示されると、平野は淡々と足元の板をすっと拾い上げた。「今回できることは精いっぱいやれた。素直に負けを認めている。彼の滑りは完璧だった」。4回転はつないだ。しかし、それは金メダルにはつながらなかった。

     会場の表彰式では笑顔はなかったが、夜のメダル授与式ではほんのり笑みが浮かんだ。「表彰式になってやっと五輪を実感した。感動しました」。メダルを手にこう言った。「悔しさはやっぱりどこかにあるので、それをつなげられたらいい」。22年北京五輪で銀-銀-金のメダルルーティン。信念を曲げない平野なら、それもきっとつなげられる。(スポニチ)

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