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20年東京五輪・パラリンピック

成田空港がユニバーサルデザイン計画 どんな人でも快適に /千葉

エレベーターや発達障害者専用スペース増設……

 国内外から訪れるさまざまな利用客に安心、快適に空港を利用してもらおうと、成田国際空港会社(NAA)は17日、「成田空港ユニバーサルデザイン基本計画」をまとめた。東京五輪・パラリンピックが開催される2020年までに、案内カウンターや階段、トイレなどを改修、整備する。発達障害者が落ち着いて過ごせる専用スペースも増設するなど、誰もが使いやすい世界トップクラスの空港を目指す。

     政府は昨年2月、東京大会に向けて、共生社会の実現を目指す「ユニバーサルデザイン2020行動計画」を発表し、成田空港も対応を求められた。NAAは同5月、障害者団体や国、県、航空・鉄道会社、大会組織委員会に協力を求め、有識者を交えた推進委員会を設立した。

     空港を利用した障害者に調査すると、「車椅子使用者は目線が低く、高い所に手が届かない」「弱視者は段差や透明ガラスが見えにくい」「聴覚障害者は空港内の音声アナウンスが聞こえないなどの不安を感じる」といった声が聞かれた。他の利用者からも「高齢者は階段や段差の移動が困難」「妊婦は搭乗口までの長い距離を歩くことに不安を感じる」「乳幼児連れはベビーカー使用や赤ちゃんを抱きかかえての移動に制約を感じる」などの意見が寄せられた。

     これらの課題について推進委で話し合い、基本計画には、エレベーターを増設したり、手すりの端を丸くしたりする取り組みを一層進めることなどが盛り込まれた。また、空港にはさまざまな音や光、においがあり、発達障害者らがストレスを感じる場合があるため、人目や音を遮って落ち着ける専用スペースを現在の2カ所から増設する。総事業費や改修、整備する場所は今後検討する。

     推進委メンバーで、NPO法人「DPI(障害者インターナショナル)日本会議」のバリアフリー担当顧問、今西正義さんは「既存施設の改修は難しい面もある中、世界水準を目指す方向性を示すことになった。自分がどこに行けばいいかを分かりやすくすることが望ましく、20年以降の空港のあり方も含めて整備する必要がある」と話している。【中村宰和】


    基本計画に盛り込まれた内容

    ・案内カウンターに低い位置でも対応できる場所を設置する

    ・エレベーターを増設する

    ・手すりの端を丸くする

    ・視覚的情報を充実する

    ・階段やトイレの改修

    ・視覚障害者誘導用ブロックの改修

    ・ホームページや冊子による情報提供の充実

    ・障害者用駐車スペースの場所などの見直し

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