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月刊パラリンピック

パラスポーツからの贈りもの ヒーローがライバル=越智貴雄

サーブを放つ真田(左)と厳しいコースのボールを返す国枝=5月に開催されたジャパンオープンで、写真家・越智貴雄さん撮影

 実に11年ぶりの快挙だ。3日に行われた車いすテニスの世界国別対抗戦「ワールドチームカップ」男子決勝。日本と英国が対戦し、第1試合は、世界ランキング8位の真田卓(凸版印刷)がリオデジャネイロ・パラリンピック金のリードに逆転勝ち。第2試合は世界ランキング3位の国枝慎吾(ユニクロ)が1位のヒューイットにストレート勝ちし、第3試合のダブルスを待たずに優勝を決めた。大金星をあげた真田はフォアストロークでは世界一のスピードを持つ。性格は本人が言うには「人見知り」。しかし、雑談をしてみると、とても面白く魅力的な選手だ。優勝を決めた国枝は、近年、けがに苦しむが、今年は全豪で3年ぶりに優勝。けがからの復調というよりも、進化を遂げたように感じる。

     世界一となった、国枝と真田。そこで、興味を抱いてしまうのは、シングルスでの日本人対決だ。これまで10回対戦した公式試合で、真田は国枝に一度も勝っていない。だが、先月のジャパンオープンでは、真田はストレート負けを喫するも、見応えある攻防が何度もあった。真田は国枝に対して「テニスを始めた頃から偉人で、今もスーパーヒーロー。尊敬できるプレーヤーであることに変わりない」と話すが、続けて「今はライバル。世界一になり、サポートしてもらっている人たちのすごさを証明し、恩返しをしたい」と力強い。

     2人は、2年後の東京パラリンピックに向けて、どのように自身に磨きをかけ続けていくのだろう。この対決、楽しみでならない。

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