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長野

五輪遺産でにぎわい再び 表彰式会場の再整備開始

セントラルスクゥエアのメモリアルパークに設置された表彰式会場だったことを説明する看板(左)と五輪マークの記念碑=長野市で2018年8月22日、島袋太輔撮影
日本チームが金メダルを獲得したスキージャンプ団体の表彰式でセントラルスクゥエア周辺には、雪の中約1万3000人が詰めかけた。定員5000人の会場には収容しきれず、周辺の通りも人で埋まった

 長野市は、1998年に開催された長野五輪の表彰式会場「セントラルスクゥエア」(長野市鶴賀門前所町)を再整備する工事を始めた。これまでは主に民間駐車場として使われるだけで、五輪関連の場所として観光客の目に付きにくかった。五輪のレガシー(遺産)を際立たせるため、目立つ看板を設置し、人が集まるイベント会場に生まれ変わらせる。【島袋太輔】

     善光寺表参道の長野中央通りを上っていくと右側に五輪マークの記念碑が見えてくる。隣には表彰台とミニ聖火台も設置してある。2012年に市が整備した長野五輪のメモリアルパークだ。しかし、公園と言っても、歩道沿いのわずかなスペースで、表彰式会場の面影は薄い。

     表彰式会場だったことを説明する看板は歩道からは隠れて見にくい。通りがかりの観光客は一瞬、記念碑を見て、立ち止まるが看板には気付かない。千葉県八千代市から訪れた会社員の漆原智明さん(36)は「看板があるなんて全然、気付かなかった。ミニ聖火台はあるけど、なんでここにあるんだろうと疑問だった」と話した。

     五輪のレガシーを有効活用するため長野市は17年度、公園の整備事業を予算化し、約4億円を計上した。今年に入り、近隣住民や大学生らを集めてセントラルスクゥエアの活用方法を4回にわたり話し合った。その中で、重要視されたのが当時のにぎわいを再現することだ。

     表彰式会場だった当時は、多くの国の人たちであふれかえり、メダルが授与されると選手や訪れた人の歓喜に包まれたという。近くに住む徳永こと子さん(83)は「今とはまるで違う。あの時のにぎわいは、どこにいっちゃったんだろう」と振り返る。長野五輪後、表彰式のステージは、土日のイベントで活用された。その後、12年にステージが撤去されて、イベントの開催も減少した。

     再整備の設計案ではステージを設置し、木造デッキの休憩スペースや広場など約4800平方メートルの公園を整備する。善光寺の参拝客を市街地に誘導するため、観光バスの乗降場所も設けるという。長野市は、善光寺とJR長野駅の中間地点という好立地を生かして観光客を呼び寄せることで、にぎわいを取り戻したいという。表彰式会場だったことを説明する看板も目立つ場所に配置して、五輪のレガシーとしてアピールする。

     公園は20年3月に完成予定。長野市は今秋にも最終設計案をまとめる。長野市中央通り活性化連絡協議会の茶問屋経営、宵野間信行会長は「長野市を訪れる一つの目的になるような魅力的な場所にしてほしい。観光客が増えて門前町の経済が活性化することを期待している」と語った。

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