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毎日新聞

優勝者に贈られた「銀メダル」。左が表面で右が裏面=写真は遠藤幸雄さんの長男幸一さん提供

オリパラこぼれ話

優勝者は「銀メダリスト」 第1回アテネ大会

優勝者に贈られた銀メダルが盗難の被害を受けた秩父宮記念スポーツ博物館の陳列ケース=東京都新宿区で2010年3月15日午後7時24分、武市公孝撮影

 優勝者は「銀メダリスト」だった――。第1回アテネ大会(1896年)では、優勝選手に銀メダルが贈られた。第1回大会とあって規約がなく、優勝者に金メダルが授与されることは決められていなかった。また、金は当時から貴重で高価だった。一方、2位選手には銅メダルが贈られ、3位選手にメダルはなかった。

     大会には14カ国・地域から241選手が参加し、43種目で競った。体操の鉄棒種目で優勝したドイツ人のヘルマン・ワインガルトナーさんも「優勝銀メダル」の持ち主の一人だった。メダルは直径48.9ミリ、厚さ3.6ミリ、重さ68グラム。ワインガルトナーさんが亡くなり、親日家の息子が「(日本で初めて五輪が開催される)第18回東京大会(1964年)の体操で最も優秀な成績を上げた選手に譲りたい」と申し出た。そして、体操男子個人総合で優勝した遠藤幸雄さん(故人)に「宝物」は引き継がれた。

     遠藤さんは、日本オリンピック委員会(JOC)を通じて東京都新宿区にあった秩父宮記念スポーツ博物館(現在休館中)に寄贈。94年から一般公開されていたが、2010年3月に同館は盗難被害に遭ってしまった。「宝物」は現在も見つかっていない。【関根浩一】


    関根浩一

    東京本社オリンピック・パラリンピック室委員。1985年入社。東京本社事業本部、千葉支局、成田支局、情報編成総センターなどを経て、2017年4月からオリンピック・パラリンピック室。サッカー観戦が趣味でこれまで多くの日本代表戦に足を運んでいる。最近はスコッチのソーダ割りを飲みながらボサノバを聴くのが楽しみ。