メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

校閲至極

/9 「否定と肯定」フェイクの時代

 ホロコースト(大量虐殺)などなかったとする歴史修正主義者は、いつの世も戦争犯罪を覆い隠す役割を果たす。ユダヤ人の歴史学者、リップシュタットさんは、ある英国の歴史家の差別主義的発言を批判したことで、逆に訴えられた。その法廷劇を描いた映画「否定と肯定」(2017年)を見た。

 緊張感あふれる110分。2000年に下された判決はリップシュタットさん側の勝訴となるが、この映画は声高なフェイクニュースがあふれる21世紀の日本にも通じているように思えてならない。というのも、元「慰安婦」の金学順(キム・ハクスン)さんについての記事を「捏造(ねつぞう)」と断定され名誉を傷つけられたとして、元『朝日新聞』記者の植村隆氏がジャーナリストの櫻井よしこ氏らを相手に損害賠償や謝罪広告掲載を求めて札幌地裁に訴えた裁判と重なって見えたからである。

 植村氏は付随して、櫻井氏が14年に『産経新聞』に書いたコラムの訂正を2年前から求めてきた。櫻井氏は…

この記事は有料記事です。

残り744文字(全文1157文字)

サンデー毎日

サンデー毎日は毎日新聞出版から毎週火曜日に発行されている週刊誌。1922年に日本で初めての総合週刊誌として創刊されました。

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 総務省 携帯料金、大容量で東京が最高額 世界6都市比較
  2. 安室さんコンサート 療育手帳提示で入場できず 返金へ
  3. 仙台 交番で警官刺され死亡 襲撃の男、別の警官が射殺
  4. 仙台・警官刺殺 刃渡りは20cm 「現金拾った」と訪問
  5. 仙台・警官刺殺 死亡の男は21歳大学生

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです