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大学倶楽部・法政大

北九州・八幡の歴史景観保存へ「旧図書館解体見直しを」 五十嵐名誉教授

八幡の魅力と景観の永続性について熱く語る五十嵐・法政大名誉教授(右端)らパネリスト

 シンポジウム「世界遺産と八幡の都市・建築・歴史 その魅力をどう活(い)かすか」が北九州市八幡東区尾倉のレディスやはたで開かれ、五十嵐敬喜・法政大名誉教授(都市政策)らが議論を交わした。日本を代表する建築家、村野藤吾(1891〜1984)の設計で3月末に閉館した旧八幡図書館を中心に、官営八幡製鉄所とゆかりの深い施設の活用策と街の景観保全が話し合われ、市が打ち出している旧図書館解体の見直しを求める声が相次いだ。

     シンポは「村野藤吾と産業遺産のまち・八幡たてもの応援団」などが4月17日に開催。リレートークとディスカッションの2部構成で、市民ら約100人が耳を傾けた。

     弁護士でもある五十嵐名誉教授は、小さな街に世界的な現代建築物が集積していることで知られる米・コロンバスを例に「建築がコミュニティーの価値観や思考に決定的な影響を与える」との考えを説明。景観の永続性を訴え、「建物の取り壊しは1、2年のスパンではなく20年後に本当に支持される案なのかを考えて決めるべきだ。八幡は歴史ある魅力的な都市。未来と過去の一体化を考えてほしい」と強調した。

     元外交官の東郷和彦・京都産業大教授は、樹齢数百年の森に囲まれた古屋敷「森岡の家」を浜松市が解体して駐車場にしてしまった例を紹介。「八幡と非常に似ている。来日した外国人は日本にしかないものを求めて飛んでくる。何とか図書館を保存してほしい」と話した。

     九州大の市原猛志助教は市内のさまざまな製鉄関連史跡を示しながら、村野が手がけた旧八幡図書館や八幡市民会館が、戦災で大きな被害を受けた八幡の都市計画の象徴だったことを説明した。そのうえで「街の魅力を再発見することが、街を面白くする秘訣(ひけつ)だ」と述べた。【長谷川容子】

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