大学倶楽部・宇都宮大

イスラム文化を正しく中学生に マレーシア人留学生が特別授業

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マレーシア人の留学生に教わりながらゲームを体験する生徒たち 拡大
マレーシア人の留学生に教わりながらゲームを体験する生徒たち

 子どもたちにイスラムの文化などを正しく理解してもらおうと、栃木県佐野市立葛生中(木村豊校長、生徒数138人)でこのほど、宇都宮大のマレーシア人留学生6人が全校生徒に対して特別授業を行った。

 授業を担当したのは、宇都宮大の友松篤信名誉教授が主宰するハラール研究会のメンバー。マレーシアは、マレー系の国民が約60%を占めるが、中華系やインド系も多く住む多民族国家であることを説明し、それぞれの民族衣装や食文化の違いを紹介した。

 さらに、マレーシア人の約70%が信仰しているイスラム教について「女性はあまり肌を見せず、ヘジャブをかぶる」「豚肉を食べず、イスラム法で許されているハラルの食べ物を食べる」などと特徴を紹介した。また、生徒らの前で礼拝の様子も披露した。

 司会を務めた国際学部2年のバシラ・アムランさん(21)は「マレーシアでは、民族が違ってもお互いにリスペクトし合っているから平和が保たれている。日本ではイスラムに悪いイメージを持つ人も多いけれど、良いムスリムもたくさんいることを知ってほしい」と訴えた。

 授業を受けた3年の武藤翼さん(15)は「マレーシアと日本が近く感じた。国際的な人になる準備ができたと思う」と話した。【田中友梨】

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