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テキスタイルを研究する大学院生が1年間の成果を披露

母国・中国のモチーフを染めた浴衣の前に立つ黄奕如さん
顧真源さんが長年取り組んでいる動物柄の型染め
指導を受ける清家弘幸特任教授(左)と、作品について話す鵜飼甘菜さん

 東京造形大学の大学院でテキスタイルを専攻する4人がこの1年間に作り上げた染色作品を、東京・六本木で展示している。

     中国から留学している黄奕如(えきじょ)さん(修士1年)は、明末期(17世紀)に書かれた産業技術書「天工開物」(宋慶星)をモチーフに、浴衣地を制作した。シルクスクリーンプリントで、「製織」「製紙」「醸酒」「製陶」の各場面をモノクロで描いた4作だ。「日本と中国の伝統を組み合わせることで、新しいものを生み出そうと挑戦しました。中国は日本より大柄が多いので、個性的な作品に仕上がったと思います」と黄さん。

     顧真源さん(博士1年)も、中国から来日して5年。動物のモチーフを、型染めで表現し続けている。今回はカモノハシやヤモリを服地の柄に取り入れた。

     型染めは、白地のまま残す部分ににのりを塗り、防染する伝統技法だ。日本ではもち粉とぬかでのりを作るのに対し、中国では大豆が主。また中国では、衣類やインテリアなどに仕立てた段階を念頭に、布を作ることを教わってきた。「材料による仕上がりの違いに加え、日本は布としての完成度を重視することに驚きました」という。ゆくゆくは自分の型染めブランドを持つのが、顧さんの目標だ。

     修士課程1年の鵜飼甘菜さんの作品は、1枚のテキスタイルからさまざまな柄の服が生まれることを想定している。「量産品であっても、1枚1枚個性のある服を作り出せないか、と柄をデザインしました」と話す。同じ布地から同じデザインで作りながら、表情の異なる服とともに、作品を展示している。

     長嶋美紀さん(修士1年)は繊細なタッチで鳥をイメージした作品。シルクスクリーンプリントにエッチングを加え、さまざまな鳥の羽根を表現している。「鳥にとって時にコミュニケーションの手段であり、時に敵から身を守る手立てともなる羽根を、模様の組み合わせによって布に描き出しました」という。

     展示は1月31日まで、AXISビル地下1階、 アクシスギャラリー「シンポジア」で。午前11時~午後7時。無料。【上杉恵子】

    東京造形大

    公式HP:http://www.zokei.ac.jp/
    所在地:〒192-0992 東京都八王子市宇津貫町1556
    電 話:042-637-8111

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