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大学倶楽部・茨城大

最新技術で被害軽減へ 古文書から災害・復旧読み解く 国文学研資料館と協定締結

1855年の安政江戸地震の被害などを記録した「大高氏記録」の写本

 古文書から過去の災害や復旧の経過などを読み解き、防災や地球温暖化の対策に生かす研究を茨城大が進めている。歴史資料のデジタル化をしている国文学研究資料館(東京都立川市)とも連携協定を締結。最新の技術を使ってより多くの古文書から知見を読み取り、被害の軽減につなげるのが狙いだ。

     同大地球変動適応科学研究機関は2006年に温暖化の被害軽減策などを分野横断的に研究するため設立。東日本大震災以降は被災地の復興支援にも取り組んできた。15年の関東・東北豪雨で被災した資料の保全活動をきっかけに、古文書を読み解く同館の専門家と共同研究が始まった。

     古文書には自然科学の貴重な豊富な知見が盛り込まれているという。同大の添田仁准教授(日本史)によると、幕末の水戸藩の商人の日記「大高氏記録」には、1855年の安政江戸地震の被害や、約15年分の毎朝の気温などが記録されている。19世紀半ば以前の国内の気象データは非常に珍しく、現在の温暖化の傾向が始まった時期を推定したり、高度な技術を使わずに低温や猛暑をしのいだ生活の工夫を読み解いたりすることが期待できるという。

     協定期間は3年。共同研究では、歴史資料の中から洪水や地震、津波などの災害や異常気象に関する記載を探したり、被害が発生したと考えられる地域での現地調査もする予定だという。同大の伊藤哲司・同機関長は「共同研究で明らかになったことを地域住民と共有し、地域の歴史を知ることで防災力向上につなげていきたい」と話している。【大場あい】

    茨城大

    公式HP:http://www.ibaraki.ac.jp/
    所在地:〒310-8512 水戸市文京2-1-1
    電 話:029-228-8111

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