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大学倶楽部・東洋大 陸上・桐生選手、秒速11.67メートル条件達成 65メートル地点で最速

男子100メートル決勝、9秒98で優勝した桐生祥秀選手

 日本陸上競技連盟科学委員会は9月10日、日本学生対校選手権男子100メートル決勝(9日、福井運動公園)で日本勢初の9秒台となる9秒98を出した東洋大学4年の桐生祥秀選手のレース分析データを発表した。最高速度は秒速11・67メートルで、同委員会が9秒台の条件に挙げる「レース中の最高速度が秒速11・6メートルを超えること」をクリアしたことも証明された。

     最高速度到達は65メートル地点で、データ分析したリオデジャネイロ五輪など過去3大会より10メートルもゴールに近い地点だった。土江寛裕コーチは「スタートは抑え気味で入っており、全体で後ろにずれた可能性がある」と推測。さらに「トップスピードが速ければ、スピードが上がるまでの距離が必要」と分析した。

     ピッチは1秒間で5歩前後を中盤まで維持するなど、過去3大会と大きな違いはなかった。一方、ストライド(歩幅)は終盤に2・4メートル近くまで伸ばし、過去3大会より10センチ前後広がり、歩数も同じく1歩程度少ない47・3歩だった。

     ストライドが伸びる要因は、追い風の強さなどの要素が複雑に絡む。桐生選手は左太もも裏に不安を抱え、大会前は短い距離での全力疾走を控えた。「練習で(長い距離の)250メートルとか300メートルをこなし、勝手にストライドが上がった。ピッチで行くのが怖かった」と明かす。土江コーチは「長い距離を走ると疲れるから、(自然と)一番効率的な動きになる」と指摘したが、足に負担のかかるピッチを控えてストライド主体で練習した効果もあったようだ。【新井隆一】

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