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大学倶楽部・甲子園大

兵庫・宝塚のソーラーシェアリング 天地の恵み、過疎対策に 卒論のテーマにも

太陽光発電パネルの下で枝豆が育つソーラーシェアリングの農地
発電パネルの下の作物を見て回る古家さん(左端)ら

 兵庫県宝塚市の山間地にある6カ所の農地で、この2年間に農業と太陽光発電を両立させる「ソーラーシェアリング」が相次いで始まった。これほど急速で集中的な導入例は珍しい。普及を後押しするのは、農家や市民の「過疎化を克服して、農業を守りたい」という熱い思い。市民農園と併設する取り組みもあり、国も注目している。地元の甲子園大学も強い関心を示している。

     太陽光発電の2基目を設置した西谷の元園芸農家、古家義高さん(67)の「市民農園」では、管理栄養士らを養成する甲子園大が昨年から、太陽光発電所の建設を手がける「宝塚すみれ発電」と共同研究を始めた。農園の約50平方メートルで、約150キロのサツマイモを収穫し、ジャムなどに加工して大学祭で販売したところ好評だったという。ゼミの卒論のテーマに選んだ学生も複数いた。

     さらに今年度後期の授業「食と地域の実践演習」でもソーラーシェアリングを取り上げた。先月下旬には栄養学部の学生らがサツマイモを収穫し、大きいものは約40センチに育っていた。

     初めて農園を訪れた3年の田中あつみさん(21)は「太陽光パネルの下にある畑でも、こんなに立派なサツマイモができるんですね」と驚いた。3年の田村優大さん(21)は「太陽光パネルはところどころ空が見えるように空いている。日が取り込めるように工夫がされているから農作物も育つのですね」と感心していた。収穫したサツマイモは、干し芋にし、レシピを考案中という。

     同大の川合真一郎特任教授は「西谷地区のように農業を担う若者が減少し、過疎が進む地域は多い。打開策の一つとしてソーラーシェアリングが広がれば」と話している。【大島秀利、山本愛】

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