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大学倶楽部・茨城大

毎日メディアカフェ 陸上に新地層 希少さ力込め 岡田誠教授がチバニアン解説

チバニアンについて解説する岡田誠教授(左)と話を聞く元村有希子・毎日新聞科学環境部長

 毎日新聞科学環境部長が専門家から科学の話題について聞く連続企画「元村有希子のサイエンスカフェ」が、東京都千代田区の毎日新聞社「毎日メディアカフェ」であった。国際学会で地質学上の時代の基準地に内定した市原市田淵の地層を研究している茨城大の岡田誠教授が「知りたい!チバニアン 地層が語る地球の歴史」と題して講演した。

    日本の地名初

     この地層は、地磁気が最後に逆転した痕跡を示しており、昨年11月に国際学会で中期更新世(約77万年前~12万6000年前)を代表する基準地に内定した。正式認定されれば、この時代が「チバニアン(千葉時代)」と命名される。地質時代に日本の地名がつくのは初めてとなる。

     岡田教授は「連続的に海底で積もった地層であること」「多くの種類の化石が産出すること」など、基準地認定のための条件を挙げ、市原市の地層について「こんなに新しい地層が陸上に出ている所はほとんどない。ものすごい勢いで海底が隆起しなくてはならず、地震、火山などによる地殻変動が多くなければならない」と地層の貴重さを力説した。

    伊との激戦制す

     イタリアの2地域と代表地層を激しく争った経緯も説明。地層に残る地磁気(古地磁気)を調べて地磁気逆転の痕跡を示せたのは市原の地層のみだったが、2015年以降イタリアの2地域で、地磁気が弱い時に多くできるベリリウムの放射性同位体の比率を測る間接的な手法で地磁気の逆転の証明を始めた。岡田教授らもその間、同様の手法や花粉の化石を調べるなどさらなる研究を行った。その結果、内定を得られたといい、岡田教授は「正当に評価してもらえた」と胸を張った。

    保護など課題

     正式認定には今後3回の審査を経る必要があるが、岡田教授は「科学の面は大丈夫。アクセスや保護などが問題だ」と話し、国の天然記念物指定のあり方などが影響する可能性を示唆した。認定されれば、世界で69番目の基準地となり、岡田教授は「3000カ所以上ある世界遺産より希少価値は高い。教科書にも載り、理科離れに歯止めがかかると思う」と期待を込めた。【信田真由美】

    茨城大

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    所在地:〒310-8512 水戸市文京2-1-1
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