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大学倶楽部・工学院大

小麥准教授らの国際研究チームが超巨大ブラックホールと銀河の関係性を発見

南米・チリにあるアルマ望遠鏡=国立天文台提供

 工学院大学教育推進機構の小麥(こむぎ)真也准教授らを中心とする国際研究チームが、南米・チリにあるアルマ望遠鏡を用いて、従来は観測が困難だった、ちりに覆われた銀河を観測し、超巨大ブラックホールと銀河の意外な関係性を発見した。このほど、アメリカの天文学誌「アストロフィジカルジャーナル」に掲載された。

     「アルマ望遠鏡」は視力6000に相当する高い性能を持つ望遠鏡で、チリ北部の標高5000メートルのアタカマ砂漠にある。日本の国立天文台を含むアジア・北米・欧州の加盟国とチリを合わせた22の国・地域が協力して運用している。

     小麥准教授は昨年3月まで2年間、「自然科学研究機構 国立天文台チリ観測所」の客員准教授を務めており、小麥准教授らの国際研究チームがアルマ望遠鏡を用い、中心部から非常に激しい電離ガスを放出している活動的な銀河を観測していた。その結果、銀河に含まれる一酸化炭素ガスの検出に成功した。

     これまで、超巨大ブラックホールが存在する銀河中心部からの電離ガス流の放射は、周囲の分子ガスの運動や星生成活動に影響を及ぼすと考えられていた。しかし、今回の発見により、一酸化炭素の分子ガスが銀河中心からの激しい電離ガス流の影響をほとんど受けずに銀河中に存在していることが明らかになった。これは、超巨大ブラックホールと銀河は必ずしも影響を及ぼし合っているわけではないことを示唆しており、超巨大ブラックホールと銀河の共進化の謎がさらに深まったと言える。

     工学院大は2019年4月に先進工学部応用物理学科に「宇宙物理学専攻」の新設を予定している。今後、発展が期待される宇宙科学関連分野で活躍できるイノベーション人材の育成を目指す。

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