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大学倶楽部・神戸大

歴史遺産継承イベント 冊子刊行へ、古文書整理の実演 兵庫・加西で

地元の人たちらが集まって行われた古文書の整理作業。右から2人目が神戸大研究員の井上さん

 古い城跡、寺社、仏閣や風俗・習慣が残る兵庫県加西市・小谷(こだに)地区をもっと知ってもらい、若い世代への継承を目指すイベントが2月17、18の両日、同市北条町小谷の小谷区公民館で開かれた。神戸大の研究チームと地元の文化財保存会(代表=植田通孝・小谷区長)主催、題して「わたしたちの小谷 残された歴史遺産をたどる」。28日に同タイトルの冊子を刊行するのを前に、これまでの報告会と古文書整理の実演があった。

     15世紀に赤松氏が治めた山城・小谷城の城跡は、標高約220メートルから市街地を一望できるスポットになっている。ほかにも、鎌倉時代前期の快慶一派の作とされる阿弥陀(あみだ)如来像を収めた阿弥陀堂や、石仏で知られる地蔵堂、陽松寺、大歳神社などが点在する。節句祭の龍王舞、きらびやかな祭り屋台といった民俗行事も受け継がれてきた。

     ただ、人口の減少や地域のつながりが希薄になりつつあるのも現状だ。そこで、文化庁の補助金も受けながら、昨年度から2カ年計画で古文書を読み解いたり、年中行事の舞台裏に詳しい女性からの聞き取りなどを実施。成果を一冊にまとめようと活動してきた。

     17日は、神戸大大学院人文学研究科地域連携センター研究員の井上舞さん(38)らが、訪れた約25人にこれまでの成果を報告。18日には、数多くの古文書整理が行われ、地元の人たちも一緒に作業した。井上さんは「田んぼや屋敷の所有者名を記した詳細な村絵図が残っているのは珍しい。小さい発見もたくさんあって、楽しい調査になりました」。

     加西市議の植田さん(67)は、区長との兼務を批判されもしたが「ボランティアとして頑張ってきた」と言う。「子どもたちに伝わる城山縦走やごみ拾い、地蔵盆を絶やさずに続けてほしい」と話していた。冊子はA4判、70ページで300部を印刷。小谷地区の全世帯と小学校や図書館など市内公共機関に配布する。【広田正人】

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