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大学倶楽部・成城大

東京・浅草でハラール体験ツアー 学生ら約40人が異文化学ぶ

ハラール対応している店舗を見学する学生ら
芝山氏による講演「浅草の店舗でのムスリムやベジタリアンへの対応」
「サムライ・キッチン」が提供する訪日観光客のための弁当。ヴィーガン用、チキン、魚の3種類。

 成城大は6月9日、訪日観光客でにぎわう東京・浅草のムスリム(イスラム教徒)対応を視察する「浅草ハラールツアー」を行った。学生や外国人留学生、教職員ら約40人が参加し、ムスリム対応について産官の工夫を学んだ。

     ツアーは2部構成。留学生を対象として実施される国際交流・生活支援事業に対する助成を行う「中島記念国際交流財団」の協力の下、日本学生支援機構の留学生地域交流事業の一環として実施された。

     第1部では、「浅草の店舗でのムスリムやベジタリアンへの対応」をテーマに講演が行われた。講師は、ムスリムやベジタリアン、ヴィーガン(完全菜食主義)に対応するケータリング(食品移動販売)やカフェを展開する日本SI研究所飲食事業部担当者の芝山則敬氏が務めた。

     芝山氏は、訪日観光客が日本で困ることのうち、食について英語表記やメニューがないこと、食品情報表示が一括表記で成分が分からないことを挙げ、各店舗の改善や取り組みの必要性を説明。「ムスリムが来店してから取り組むのではなく、すでにお店で提供しているメニューでハラール対応ができないか工夫することが重要だ」と指摘した。

     第2部では、東京都台東区の官民が連携して作成した「ムスリムおもてなしマップin台東区」を参考に、浅草のムスリム対応を視察した。マップには台東区を訪れる旅行者が安心して飲食や観光を楽しんでもらうためにムスリム対応の飲食店の情報などが掲載されている。

     学生らは浅草を散策しながら、老舗の飲食店に掲示されているハラール認証を見つけ、和食や和菓子もハラール対応できるということに驚いたようすだった。その後の意見交換会でも、外国人留学生が母国の大学でハラールやベジタリアン対応が充実しているという話を聞き、日本の対応について考えた。

     ツアー後、参加者らは、日本SI研究所が運営する「サムライ・キッチン」が提供する訪日観光客のための弁当を試食した。弁当はヴィーガン用、チキン、魚の3種類。ムスリムに配慮して豚肉・豚由来成分を使わないハラール肉や、ベジタリアンに配慮した動物性成分不使用の食材を味わった。

     学生らは「普段、食べているものとほぼ変わらずおいしかった。限られた食材でも味が工夫されていた」「飲食店を営む日本人が少しでも意識することで、良いおもてなしにつながると思う」「理解が曖昧だったハラールについて、しっかり知識を高めることができた」と語った。

     同大では、今回のツアーで学んだことを生かし、10月13日に「食を通じて学ぼう、世界のダイバーシティ」と題した講演会を実施する。地域の人と一緒に食を通しての異文化理解やおもてなしを考える機会を設ける予定だ。

    成城大

    公式HP:http://www.seijo.ac.jp/
    所在地:〒157-8511 東京都世田谷区成城6-1-20
    電 話:03-3482-1092

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