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大学倶楽部・龍谷大

江戸っ子、雑穀で健康管理? 本の表紙に毛髪、採取し分析 丸山准教授ら発表

江戸時代の和本の表紙。短い毛髪が混じっている様子が分かる

 江戸時代の本の表紙に混入した毛髪の分析で、江戸の庶民は大阪や京都よりも雑穀を多く食べたとみられることが分かり、龍谷大の丸山敦准教授(陸水生態学)らが発表した。白米が人気だった江戸では「江戸患い」(かっけ)が流行し、ビタミンを補う療法として雑穀を食べたとされる通説を裏付けるという。

     入口敦志・国文学研究資料館教授(書誌学)らとの共同研究で、論文が英国の科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)に掲載された。

     日本では17世紀半ばから出版が盛んになり、庶民向けの安価な本が出回った。表紙は再生紙で、数センチの短い毛髪が混ざっていることが多い。

     丸山准教授らはこの毛髪に着目し、古書市で庶民向けの占い本などを入手。奥付から出版場所や時代が分かり、1685~1865年に江戸、大阪、京都の3都市で出された88冊から計130の毛髪サンプルを採取し、毛髪が含む炭素と窒素の安定同位体(同じ元素で重さが異なるもの)を分析した。

     安定同位体の割合は穀類や海産物など食生活を反映しており、炭素の分析で江戸の庶民は約200年間を通じて大阪、京都よりもアワやヒエなどの雑穀を多く食べた傾向が分かった。一方、窒素の分析では時代が進むにつれて3都市とも海産魚を多く食べるようになったことも判明。丸山准教授は「今後は10年ごとに細かく分析し、飢饉(ききん)の前後で食生活がどう変わったかなどを明らかにしたい」と話している。【南陽子】

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