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大学倶楽部・千葉大

LGBTへの理解深めて いじめ防止へ映像教材 中学校で公開授業

映像を見てLGBTについて学ぶ柏市立柏第三中学校の生徒たち

 性的少数者(LGBTなど)を理解するための千葉県柏市独自の映像教材を使った公開授業が10月1日、同市立柏第三中学校で行われた。LGBT当事者への無理解によるいじめを防止するのが狙い。教材は、千葉大、敬愛大、同市教委、ITサービス会社「ストップイットジャパン」が産学官連携で製作した。同市は来年度から教科化される道徳の授業で本格的に取り入れる方向で調整しており、映像教材のDVD2000枚を希望する他市の学校などに無償提供する。

     活字や漫画でなく、映像によるLGBTをテーマにした教材が製作されるのは全国初といい、製作した狙いについて、市教委は「全国で発生するいじめを撲滅するため」と強調する。昨年以降、いじめを傍観する生徒、あだ名を付けられて悩む生徒に焦点を当てた映像教材をそれぞれ作り、今回で3作目。出演者に、市立中の演劇部員や教師も起用した。

     教材のタイトルは「自分らしく生きるって?~多様な性を理解する教育」で、約15分間。主人公の中学1年の女子生徒が、心が男性で女性として生きることができずカウンセラーに悩みを相談する内容で、授業でカミングアウトすることの是非を生徒たちに考えさせる。この日、同中の1年生約130人が授業を受け、加藤たまきさん(12)は「性的少数者が自分らしく生きることができるよう支えたい」と感想を述べた。

     ストップイットジャパンの谷山大三郎社長によると、民間団体が2013年に実施したLGBTの学校生活に関する実態調査などでは、10~35歳のLGBT当事者の68%が学校でいじめを受けた経験があり、LGBT当事者に対する教師や生徒の暴言や否定的な言葉、冗談を聞いたことがあるのは86%に上る。谷山社長は「子供や学校、社会の偏見を変えるため、子供がLGBTについて学ぶ環境を作ることが重要」と指摘。性同一性障害で女性で生まれ男性として過ごし、今回出演と演技指導をしたNPO法人理事長の鈴木麻斗さん(28)=浦安市=は「大人はいじめを受けたら会社を辞めることができるが、子供は簡単に転校できない。柔軟に対応して子供にいろんな選択肢を与えることが大事だ」と訴えた。市教委は「多様な考えを認め合うことが重要で悩みを抱える子供に寄り添い支援したい」と話した。【橋本利昭】

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