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東都大学野球春季リーグ戦は4月11日、神宮球場で東洋大と中央大が対戦。東洋大が山田知輝外野手(4年・桐生第一)のソロなどで終盤に逆転して中央大に連勝し、勝ち点を獲得した。
◆一発で流れ寄せ
東洋大の山田選手が一振りで流れを引き寄せた。
1点を追う七回1死、140キロ台後半の直球が武器の中大右腕・皆川喬涼投手(2年・前橋育英)に対し、「コンパクトに当てて、相手の力を利用しよう」と左打席に向かった。初球、内角寄りの147キロ直球をジャストミートすると、打球は右中間席中段に飛び込んだ。「あの一発がチームに勇気を与えた」と杉本監督。八回は打線がつながって満塁とし、最後は山田選手が死球で勝ち越し点をもぎ取った。
「芯に当たったらどこまでも飛ばす」(杉本監督)長打力を買われ、昨秋は開幕戦の先発に抜てきされた。しかし、結果を残せず、通算14打数無安打でシーズンを終えた。「冬はこれまでにないほど振り込んだ」と山田選手。オープン戦から本塁打を重ね、好調を維持して開幕を迎えた。この日の試合後は「ようやくチームに貢献できた」と頬を緩ませた。
「次もどんどん振って打線に勢いを与えたい」。頼れる大砲が昨春以来の王座奪還を目指す東洋大をけん引する。【真下信幸】