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3Dで人の気配を再現する音響樽など最新技術を展示−−第1回先端コンテンツ技術展開幕

写真=没入型聴覚ディスプレ−「音響樽」と音源収録用マイクロホンシステム

 映像や音響、ロボットなどさまざまな最先端技術を展示する「第1回先端コンテンツ技術展」が1日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した。「第22回東京国際ブックフェア2015」と同時開催で、3Dホログラムや高臨場感音響など次世代コンテンツを提供する企業・団体が一堂に会し、技術革新の成果を披露している。同技術展は3日まで、ブックフェアは4日まで開かれる。

    好みに合わせて話者や口調をアレンジ

     NTTアイティが出展した「フューチャーボイス クレヨン」は、「話者」と「口調」の組み合わせを自由にアレンジできる読み上げ用コンテンツ。童話や歴史小説など内容に合わせて口調を変えたり、落ち着いた男性の“執事風”やキャピキャピした若い女性の“メイド風”など望みのキャラクターに声をカスタマイズできる。約150人の話者が用意されており、組み合わせは2万パターンに上る。主にスマホアプリやロボットの音声サービスでの利用を想定している。

    人の動きまで再現する3D音響樽

     東京電機大の情報環境学部音響空間研究室(伊勢史郎教授)が出展した「没入型聴覚ディスプレー 音響樽(だる)」は、専用ブースの中に臨場感のある3D音響空間を再現する。九角形の樽型構造の一人用ブースで、内側には全面に計96個のスピーカーを設置。東京カテドラル聖マリア大聖堂のパイプオルガンや京都河村能舞台で集録した歌舞伎の役者の動きまで音声を忠実に再現し、後ろから近づくオペラ歌手の声に思わず振り返ってしまうほどリアルな音場を提供する。複数の音響樽をネットでつなぎ、遠隔で合奏を楽しむこともできるという。明治大、九州大、情報通信機構と共同開発した。

    新たな検索ソリューション「ワードサーフィン」

     一方、ブックフェアには、音声にも対応する電子書籍サイト「ConTenDo(コンテン堂)」を運営するアイプレスジャパンが、新型検索ソリューション「ワードサーフィン」を参考展示した。検索した言葉から連想される派生語などを表示し、見て楽しみながら高速検索できる。誤字やあいまいな言葉にも対応しており、「もしかして……」と検索語を提案もしてくれる。年内の発売を目指している。

     ブックフェアは世界20カ国、470社が出展。一般公開の3〜4日には、特別価格による書籍販売も行われる。【岩下恭士】

    ◆動画:「フューチャーボイス クレヨン」と「ワードサーフィン」デモ