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ユニバ・リポート

470社が出展−−25日まで東京国際ブックフェア

写真=東京ビッグサイトで開幕した東京国際ブックフェア

 世界20カ国から470社が出展する国内最大の本の展示会「第23回東京国際ブックフェア」が23日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した=写真。これまで毎年7月に開かれてきたが、今年から一般の読書愛好家の参加に焦点を当て、読書シーズンの始まるこの時期に開催日を変更した。会期は25日までの3日間で、100万冊が出展される。会場では書籍の即売も行われる。

     初日には作家の林真理子さんが基調講演を行った。林さんは、書店を営む家に生まれたことや、30年前のデビュー当時の景気の良かった出版業界の思い出に触れながら、本が売れなくなった今日の危機的状況について言及。スマートフォンの普及で子供たちが本を読まなくなったことを憂えながら、「コンサートとタイアップして生き延びているCD業界のように、作家も講演会などを開いて物販に乗り出したい」と話した。

     展示会場では、電子書籍ソリューションを集めたゾーンに出展されたフロンティアマーケットの暗記力促進アプリ「耳勉」が目を引いた。宅地建物取引士(宅建士)の試験に必要な項目が、先に、背景に話し声が入った聞き取りにくい状態で読み上げられ、そのあと同じ内容が、静かなBGMが流れる中、読み上げられる。自然と集中して聞くようになり、より暗記力が高まるという。シリーズ化して、今後、宅建以外のサービスも提供する予定だという。

     ボイジャーのブースでは、著作権切れの文学作品などをインターネットで無料公開している「青空文庫」に対応した、「青空 in Browsers」が参考出展された。オープンソースの日本語音声合成エンジン「Open JTalk」を利用した書籍読み上げサービスで、青空文庫からもアクセスできる。年内に、エーアイの音声合成エンジン「エーアイトーク」を使って高音質化する計画。同サービスは、ウィンドウズとMac(マック)のパソコン、iOSとアンドロイドのスマートフォンに対応している。【岩下恭士】