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<iPhoneスタイル>コレド室町で高精度歩行者音声ナビを体験

写真=ナビゲーション画面

 東京・日本橋の商業施設「コレド室町」で1日に行われた「高精度歩行者音声ナビシステム」の実証実験を体験した。東京メトロ銀座線三越前駅から江戸桜通り地下歩道、コレド室町までの約2万1000平方メートルに位置情報を発信するビーコン224個を設置して、歩行者が移動中に現在位置や周辺情報、目的地までのルートなどの音声情報を自分のiPhoneでリアルタイムに確認できる。

     このシステムは清水建設と日本IBM、三井不動産が共同開発した。GPS(全地球測位システム)と違って、人工衛星の電波が届かない地下街など屋内でも測位が可能で、しかも測位誤差を数十センチ以内に抑えられるのが大きな特徴だ。

     アプリを起動するとまず、「一般歩行者」「視覚障害者」「車いす利用者」いずれかの属性を選択する。そこで視覚障害者を選ぶと、点字ブロックのあるルートが優先的に選ばれたり、柱などの通路上の障害物も知らせてくれたりする=写真。

     目的地を聞かれたので「映画が見たい」と伝えると、「コレド室町にはTOHOシネマズ日本橋があります。ご案内しますか」と聞かれた。「はい」と答えるとナビが始まった。

     歩き始めると、「9メートル先、右に曲がる」などと、スマホから音声で指示が出る。実際に曲がる地点まで来ると、スマホの音と振動で知らせてくれる。

     ナビのメッセージはおおむね簡潔で分かりやすいものの、「そろそろです」という表現はやや曖昧。「あと何メートル」などと明確にガイドしてほしい。また人混みの中では予期せぬ方向転換などが避けられない場合もあるので、「左に1メートルずれました」などと、状況に応じて頻繁に指示を出してくれれば、なおよいと思った。

     そもそもせっかくiPhoneを使っているのに、残念なのは音声アシスタントのSiri(シリ)みたいに対話がスムーズでないことだ。たとえば「こちらにしますか?」と聞かれて「はい」と答えているのに認識できないと沈黙してしまう。シリならすかさず「よく聞き取れませんでした。もう一度お願いします」と聞き返してくれる。今後の課題だ。【岩下恭士】

    ◆動画=高精度歩行者音声ナビを利用した実際の歩行