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ユニバ・リポート

視覚障害者と職員が搭乗手続きを研修--成田空港で体験講座

写真=保安検査場を通過する視覚障害者と手引き者

 視覚障害者とサポートする空港職員が搭乗手続きを円滑に行うための体験講座が14日、千葉県成田市の成田国際空港で行われた。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、訪日視覚障害者へのおもてなしの充実を目指す同空港会社と、障害者も楽しめるバリアフリーツアーを企画する近畿日本ツーリストが共同で開催した。

     成田国際空港第2ターミナルに集まったのは、全盲や弱視で白杖を使用したり盲導犬を利用したりする11人の視覚障害者。これまで視覚障害者とほとんど接したことがないという空港職員とペアを組んで、案内カウンターからセキュリティーチェック、税関手続きや出国審査などを確認して登場ゲートに向かうまでを一緒に体験した。

     冒頭、白杖使用者と組んだ空港職員の一人は、右手で杖(つえ)を持つ視覚障害者を誘導する場合は左側に立って右腕を相手に持たせるようにすること、階段やエスカレーターの前では上りか下りかなどを声で知らせることなどを学び、タイミングを練習した。

     日本航空のチェックインカウンターでは、障害者や高齢者、子供などが安心して飛行機に乗れるように支援する「スマイルサポートデスク」を設けており、困ったときはいつでもこちらを利用するように案内した。

     手荷物や身体を改めるセキュリティーチェックでは、参加者の一人が、白杖も一時的に預ける必要があるため、その間の移動時に職員に誘導してもらえるのか確認していた。

     税関手続きの説明では、特に盲導犬使用者の場合、空港内にある動物検疫所への申請が必要であることが説明された。

     空港に期待したいバリアフリーについて、一人で国内旅行をする機会の多い横浜市から参加した会社員の青木寛明さん(33)は「ヘルパーがいっしょだから点字ブロックなど必要ないという視覚障害者が増えていますが、空港の中にも誘導ブロックや音声案内があれば安心」と話した。【岩下恭士】

    ◆動画=視覚障害者向け成田空港体験講座