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ユニバ・リポート

坂村健・学部長がクラウド人工知能を解説--東洋大が4月から情報連携学部新設

写真=出席した学生らに向けて講演する坂村氏

 今月、東京大学大学院を退官した坂村健氏が4月から学部長に就任して新設される東洋大学情報連携学部(東京都北区)の新学部のカリキュラムや最先端設備などを紹介する「中高生のためのクラウド人工知能入門」が30日、同大赤羽台キャンパスで開かれ、小中高校生の親子連れなど約50人が受講した=写真。

     冒頭、坂村氏から情報連携学部(INIAD:イニアド)の特色について、コンピューターサイエンスを軸にしながら、多様な人との連携を生かしてイノベーション(技術革新)を起こすことができる人材を育てることという説明があった。また坂村氏は「学部生にとって大事なのはコミュニケーションとプログラミングの力」として、特に全世界に向けて情報発信できる英語力の習得は必須と力説した。また「学生間のコミュニケーションを養うために学内に多くのベンチを設けて気軽にディスカッションできるようにした」と説明した。

     キャンパスの建築設計は、新国立競技場などを手がける隈研吾建築都市設計事務所が担当したという。そのほか、アイデアを素早くモデル化できる3Dプリンターや紙のない電子図書館、電池の要らないビーコンの導入などキャンパス自体が巨大なIoT(モノのインターネット)実験場として利用できることをアピールした。

     次にクラウドの説明では、ウィンドウズなどコンピューターを動かすための基本ソフト(OS)やアプリなどをすべて自前で用意しなくても、ネット上で調達できるオープンデータが増えているとして、地図情報ならグーグルマップやオープンストリートマップなど公開されているものを上手に利用すればよいことを指摘した。

     最後に坂村氏は、スマートフォンから部屋の照明をつけたり消したりできることを実演してみせて「プログラミングを学べば君たちもすぐに作れるようになる」と子供たちの関心をあおった。【岩下恭士】