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ユニバ・リポート

新型卓上型デジタル録音読書機「PTR3」--シナノケンシが6月発売

写真=基本ボタン以外を隠した状態(=写真左)と、カバーを外した状態(=同右)

 精密機械メーカーのシナノケンシ(本社・長野県上田市)は、デジタル録音図書の録音再生機の新型「プレクストークポータブルレコーダーPTR3」を6月から発売すると発表した。オンライン電子図書館「サピエ」にアクセスし、書籍や雑誌など約7万冊の録音図書を無償で聞くことができる。また、この秋に発売予定のPTR3対応拡張プログラムを使えば、点字データやPDFファイルの読み上げも可能になるという。

     同社は1998年からデジタル録音図書の国際規格であるデイジー(DAISY)に対応したCDプレーヤーなどを開発・販売。ブランド名「プレクストーク」のデジタル録音読書機は、全世界の視覚障害者など通常の書籍を利用するのが難しい人たちに利用されている。「サピエ」などオンラインのデイジーサービスに対応した製品は、2011年に携帯型の「プレクストークリンクポケット」を発売しているが、無線LANに加え、有線LANにも対応した卓上型は「PTR3」が初めて。

     東京都港区の同社東京オフィスで5日、報道陣に公開された「PTR3」試作機は、幅20センチ、長さ24.5センチ、高さ4.8センチ、重さ1.3キロ。現行機種の「PTR2」よりもやや大きく、製品開発を手がけた同社福祉・生活支援機器ビジネスユニットのスタッフは「音質にもこだわり、大音量内蔵スピーカーを採用したため」と説明する。

     初心者向けに、五つの基本機能のボタンだけ十字に配列して表示できるようにする「すっきりカバー」を標準添付=写真。CDドライブは、従来機の吸い込み式からトレー式に変更された。

     今後の課題は、利用者から要望が多いという、テキスト読み上げの一文字詳細読み機能と、音声ガイドなどを収録した市販の映画DVDの再生機能の追加だという。

     標準小売価格は8万5000円(非課税)で、ネットアクセス機能のない「PTN3」は4万8000円。自治体の日常生活用具給付対象品目として申請すれば、助成が受けられる。【岩下恭士】

    ◆動画=「PTR3」の紹介