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ユニバ・トーク 9月1日 シンプルデザインのワイヤレススピーカー

 スマホやCDプレーヤーなどと無線接続できるワイヤレススピーカーが注目されている。近距離通信規格の代表であるブルートゥースを使って、iPhoneで再生中の音楽も隣の部屋まで飛ばせる。ベッドの中から聴きたい楽曲を自由に切り替えられるのも便利だ。音質のよさでは定評のあるJBLのポータブルブルートゥーススピーカーを愛用していたが最近、音割れがひどくなった。そこでネットショップで話題になっているアンプ内蔵のGGMM製M3ブルートゥース・WiFiスピーカーを購入してみた。

     本体の外観は一昔前のラジカセのようなレトロ調だが、操作ボタンが回転式のボリュームと、電源ボタンを兼ねたブルートゥースとWiFi、外部入力の3モード切替用トグル式押しボタンの二つだけなのですぐに使える。驚いたのは最初のペヤリングのときに4桁の数字などのパスコード入力が不要で、iPhoneのブルートゥースデバイス選択画面に表示される「GGMM」をタップするだけで瞬時につながり、2回目以降からは「ピピピ」とチャイムが鳴って自動的に接続された。

     M3はデザインの革新性、機能性、エコロジー、耐久性、人間工学など九つの基準から審査される世界的に評価の高いデザイン賞であるドイツのレッドドットデザイン賞を受賞しており、障害者や高齢者にも使いやすいアクセシビリティーにも配慮している印象を受けた。だが、スピーカーにとって最も重要な音質はどうか?

     早速アップルの音楽・映画配信オンラインストアiTunesから購入したお気に入りの中から、フュージョンバンド・カシオペアの野呂一生さん(ギター)と桜井哲夫さん(ベース)のアコースティックデュオ「ペガサス」によるライブ演奏と、元ピチカートファイブのメインボーカルだった野宮真貴さんのジャズバージョンライブ「東京は夜の七時」を使ってオーディオチェックを試みた。

     M3は二つの高音域アンプと二つの中低音域アンプを搭載するツーウェイステレオスピーカーだ。ペガサスでは、スティービー・ワンダーの名曲「スーパースティション」をデュオとは思えない大迫力で演奏しており、桜井さんの6弦ベースの重低音がのびのびと再現されていた。野宮さんの「東京は夜の七時(ジャズバージョン)」も、イントロのウッドベース、ビブラフォンのアドリブ、オルガンやブラスのバッキング、そして野宮さんの息遣いまでそれぞれの音が鮮やかに聞き取れた。

     iPhoneに専用アプリをダウンロードして使うWiFiモードでも同じ曲を聴き比べてみた。一般的にWiFiの方が音質がよいと言われるものの正直、僕の耳では大きな違いが感じられなかった。それよりも、使用中のWiFiルーターからM3のWiFiに切り替える設定をいちいちしなければならない手間を考えると、ブルートゥースでも十分かな、などと思ってしまう。もう少し検証してみたい。【岩下恭士】