メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

参加者は買う気満々--毎日メディアカフェでオトングラス体験会

写真=オトングラスを体験する参加者に使い方を説明する島影さん

 この春、金沢21世紀美術館で試作機が公開展示され、大きな話題を呼んだメガネ型活字読み上げ端末「OTON GLASS(オトングラス)」を実演紹介する体験会が4日、東京都千代田区の毎日新聞東京本社で開かれた。タイムリーなテーマを取り上げる読者向け無料セミナーを企画する毎日メディアカフェが主催した。

     オトングラスは目の前にある印刷物などの文字をカメラで撮影すると、滑らかな音声で読み上げる。ベンチャー企業「オトングラス」代表取締役の島影圭祐さん(26)が5年前、脳梗塞(こうそく)で後天性の失読症になった父親のために開発した。グーグルの言語解析技術とアマゾンの音声合成技術を利用しており、ネット環境が必要。

     島影さんはオトングラスについて「圧倒的に視覚障害者からの期待が高い」として、拡大読書機(19万8000円)が1割の個人負担で購入できる自治体の日常生活用具給付金の対象になるように働きかけていることを説明した。

     会場にはガイドヘルパーや家族と参加した視覚障害者の姿もあった。縦書きや横書きも自動的に判別して読み上げること、英語や韓国語も日本語に翻訳して読み上げることなどを体験した92歳の女性は「購入するつもりで現金を用意してきた。今すぐにほしい」と切望していた。

     製品化について島影さんは「ケーブルが邪魔という声が多い。メガネとスマートフォンのアプリを無線通信で接続するなどさらにシンプルで使いやすいものにしたい」と話した。【岩下恭士】

    ◆動画=メディアカフェで開かれた「オトングラス体験会」