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ユニバ・リポート

交ざり合う力、かわさきパラムーブメント--川崎市から共生社会を実現しよう

ラゾーナ川崎プラザのルーファ広場で開催されたトークショー

 車いすバスケットボールやボッチャなどパラスポーツの魅力を紹介するイベントが25日、JR川崎駅前(川崎市)のラゾーナ川崎プラザなどで開かれた。五輪やパラリンピックに出場経験があるアスリートらが出演し、ライブ演奏やサウンドテーブルテニス、義足体験ができるアトラクションがあった。全世界から多様な人々が集まる2020年の東京五輪・パラリンピックに合わせ、障害の有無に関わらず共生できる社会の実現を目指す同市のプロジェクト「かわさきパラムーブメント」が主催した。

     トークショーには、ブラインドサッカー選手の落合啓士さんと元サッカー日本代表の前園真聖さんが登壇。15年前にブラインドサッカーと出合い、ブラインドサッカー日本代表で主将も務めた落合さんが、声の位置でプレーヤーの動きを把握することや、相手チームの後ろで声を出してゴールの位置と距離、角度、シュートのタイミングなどを教える「ガイド(コーラ-)」と呼ばれるボランティアがもっと増えると競技しやすいことなどを説明した。

     アイマスクを着けてシュートするデモンストレーションもあり、前園さんが放った速度のあるシュートを落合さんがインサイドでぴたりと受け止めると、観衆からは「おー」と大歓声が上がった。一方、落合さんが蹴ったボールを前園さんはなかなか受け止められず、前園さんは、「めちゃ速くて見えてないと受けられない」と苦笑していた。

     障害に関わらず共に楽しむ「共遊楽器」のブースでは、慶大大学院メディアデザイン研究科の金箱淳一さんや楽器デザイナーの中西宣人さんらが、聴覚障害者が音楽を楽しめるよう音を振動に替える端末「タッチ・ザ・サウンド・ピクニック」を紹介。手が不自由でも演奏できる義手ギターなどユニバーサルデザインの電子楽器が展示され、多くの来場者の関心を集めていた。低コストと省電力が魅力のコンピューター「ビーグルボーン」を搭載した打楽器は、好みの音色やリズムなどを登録することで、複数の人がバンド演奏を楽しむこともできる。【岩下恭士】