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ユニバ・リポート

目が見えなくても楽しめる化粧--資生堂とTBSが共生セミナー

写真=セミナーのようす
写真=講師の説明を受けながらアイシャドーをつける受講者

 視覚障害のある女性を対象にした「見えない・見えにくい方のためのメークアップセミナー」が先月末、東京都港区の資生堂汐留オフィスで開かれ、7人が受講した。セミナーは長年、視覚障害者向けのメーキャップを研究してきた資生堂と、CSR(企業の社会的責任)を推進するTBSが企画した。

     2016年4月1日に施行された障害者差別解消法では、障害のある女性も健常者と同じように社会に参加できる機会均等化が求められている。セミナーは、視覚障害がある女性も身だしなみや美しさを演出することで、積極的に社会参加できるようにと企画した。鏡を見ながら自分好みの色合いや濃さの調節が難しい受講者に、顔全体を整えるファンデーションから最も難しいアイブローやアイシャドーまで、メーキャップの方法を資生堂のスタッフが実践指導。ラジオ番組の実況中継を得意とするTBSアナウンサーの秋沢淳子さんが、リアルタイムに言葉で描写した。

     受講者たちは「ファンデーションにむらができてしまうので、基本を教えてほしい」「加齢とともに気になり出したシミやしわが、目立たないようにしたい」「眉が太いので自分で手入れできるようになりたい」「生まれつき視力がないので、色のイメージがつかめない。化粧がどういうものなのか知りたい」など、参加理由を説明した。

     講習は「目頭は鼻に近い方、目尻は目の外側、目尻側の眉は眉尻、眉の一番高いところが眉山」など顔の部位について資生堂の講師から説明を受け、各自自身の顔を触りながら確認していた。続いてスキンケア。顔の拭き方では、何も付いていないコットンでまず拭く位置を確かめてから、化粧水を染みこませたコットンを横長の長方形に持って、人さし指と小指をコットンの上に出すなどの手順を確認。また、上下の唇が合わさる口角に利き手側からコットンを当てて下からクルッと回すやり方を練習した。

     パウダーの使い方では、人さし指、中指、薬指に均等に力を入れてスポンジを持つことで、ムラなく塗れることが紹介された。仕上がりについて「最後に顔を触ってみてサラサラになっていれば完成。ベタベタが残っていたら駄目です」と説明された。

     最後に、最も難しいポイントメークでは、アイシャドーとアイブローの塗り方が紹介された。受講者が好みの色を指に取ってまつ毛の際に付けると、サポートするスタッフからは「もっと大胆に取っていただいて構いません」とアドバイスされていた。アイブローは、パウダーがスポンジに付いて出てくるペンシルタイプを使い、利き手と反対側の指で眉の上をガイドするよう指導。肘をつくことでぶれなくなることが紹介された。

     眉の描き方が細眉から太眉に移行したように、チークもかつては目の下や頬の高いところに縦長に入れていたが、今の流行は頬の真ん中に幅広く丸く入れるのが主流になっていることが紹介された。最後の口紅も、かつては輪郭をはっきりさせていたが、現在はぼかすのが主流になっていることが説明され、下唇から引っ込めた状態で当てるようにすることが紹介された。

     最後に、秋沢さんが「皆さん、晴れやかなお顔になりましたよ。立体感のあるお顔に仕上がっています」と講評を述べてセミナーを締めくくった。【岩下恭士】

     <おわび>記事初出時に、「ブラインドメーク」のタイトルを使用しましたが、記者の誤解によるもので、一般社団法人日本ケアメイク協会は全く関与していません。内容もブラインドメイクプラグラムとは全く異なるものです。タイトル部分を削除訂正しおわびいたします。