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余録

毎日新聞1面の看板コラム。

  • 江戸時代の享保年間…

     江戸時代の享(きょう)保(ほう)年間、インフルエンザと思われる感冒(かんぼう)がはやった折、「人々はわらで疫神(えきじん)をつくり、鉦太鼓(かねたいこ)を鳴ら…

  • 外国から称賛される日本製品の一つに…

     外国から称賛される日本製品の一つに温水洗浄便座がある。米国の医療機器に着想を得て東陶機器(現TOTO)が1980年、「ウォシュレット」の名で発売した。ハイテク…

  • 新型コロナウイルスがもたらした変化に…

     新型コロナウイルスがもたらした変化に人の移動がある。東京圏から地方に流出した人口は今年夏、流入分を上回った。地方への移住支援にあたるNPO法人「ふるさと回帰支…

  • セピア色にくすんだ…

     セピア色にくすんだ古いワシントンの地図が手元にある。米大統領が執務するホワイトハウスを中心に放射状に走る幹線道路が赤く塗られ、矢印が記されている。核戦争時の住…

  • 疫病を恐れる庶民が…

     疫病を恐れる庶民がおまじないに頼った昔だった。京都では疫病よけに「上(じょう)酒有(ざけあり)」と書いた紙を戸口に張ったという。酒を売り歩く妖婆(ようば)が病…

  • 不気味で奇怪な映像である…

     不気味で奇怪な映像である。群衆が詰めかけた公開裁判。被告は皆、素直に罪を認める。死刑が宣告されると、傍聴者は歯をむき出して笑い、歓声を上げ手をたたき合う。しか…

  • アフリカ・モロッコ沖に浮かぶ風光明媚な…

     アフリカ・モロッコ沖に浮かぶ風光明媚(めいび)なポルトガル領マデイラ島は「大西洋の真珠」と呼ばれる。ハワイアンに欠かせない楽器ウクレレのルーツでもある。19世…

  • 東大嫌いの物理学者…

     東大嫌いの物理学者、武谷三男(たけたに・みつお)は若き小柴昌俊(こしば・まさとし)さんの結婚式で語った。「今日の婿(むこ)さんは、東大を出たけれど、ビリで出た…

  • 「お前たちは誰を捕らえたか知らないのだ…

     「お前たちは誰を捕らえたか知らないのだ」。エーゲ海で海賊に拉致(らち)され、自分の身代金の額を聞いた時、こう豪語したのは後のローマの独裁者、カエサルである。2…

  • 立冬から10日もたつと…

     立冬から10日もたつと「雉(きじ)が海に入って大(おお)蛤(はまぐり)になる」そうである。1年を72に区切って季節の移り変わりを表す「七十二候」の話である。そ…

  • 日本に種痘が普及したのは幕末…

     日本に種痘(しゅとう)が普及したのは幕末、長崎・出島の医師モーニケから痘(とう)苗(びょう)が佐賀藩の藩医に渡されたのがきっかけという。だが日本最初の種痘はそ…

  • 「米国人の重大な特長は…

     「米国人の重大な特長は他の諸国民よりも文化的に啓蒙(けいもう)されているだけではなく、欠点を自ら矯正(きょうせい)する能力をもっていることにある」。19世紀初…

  • 障害者という言葉を障がい者と書き換える…

     障害者という言葉を障がい者と書き換える。害という文字が与える印象が悪いからと、ひらがなで書く役所が増えているようだ。一方、あえて漢字を用いる社会福祉法人がある…

  • 芭蕉に「病雁の夜寒に落ちて旅寝かな」がある…

     芭蕉(ばしょう)に「病雁の夜寒(よさむ)に落ちて旅寝かな」がある。旅先で風邪にふせていた芭蕉が、湖に落ちる病んだガンの哀れに自らを重ねた句という。病雁は「びょ…

  • 米大統領選の歴史で最も物議をかもしたのは…

     米大統領選の歴史で最も物議をかもしたのは、1877年に共和党のヘイズ大統領を誕生させた選挙だろう。彼は一般投票で民主党候補に大差をつけられながら、各州選挙人の…

  • 日米欧の先進6カ国が初の首脳会議…

     日米欧の先進6カ国が初の首脳会議、いわゆるサミットをパリ郊外で開いたのは1975年11月だった。世界を揺るがせた石油危機対策を協議したが、すんなり開催されたわ…

  • 「大坂三郷」とは…

     「大坂三郷(おおさかさんごう)」とは江戸時代の大坂城下の北組、南組、天満組の三つの町組の総称である。三郷に属する町は計620町、それぞれの組には町人から選ばれ…

  • 小倉百人一首の札を取り合う競技かるたは…

     小倉(おぐら)百人一首の札を取り合う競技かるたは明治時代に始まった。ジャーナリストの黒岩涙香(くろいわ・るいこう)が主導してルールの統一を進め、1904(明治…

  • 国会には大勢の裏方がいる…

     国会には大勢の裏方がいる。衆参両院に籍を置く速記者もそうだ。本会議や委員会の審議を特殊な記号で書きとめ、会議録に起こす。録音技術が普及していなかった1890年…

  • 「好きなもの イチゴ、コーヒー…

     「好きなもの イチゴ、コーヒー、花、美人、懐手(ふところで)して宇宙見物」。物理学者の寺田寅彦による個性的な歌である。随筆家としても活躍した。晩年の著作「柿の…

  • 「瑞宝太鼓」は…

     「瑞宝(ずいほう)太鼓」は、長崎県雲仙市を拠点に活躍するプロの和太鼓集団だ。20年ほど前、演奏会を取材に来た新聞記者との間でちょっとした行き違いが起きた▲待っ…

  • この秋とれた新米を…

     この秋とれた新米を今年米ともいう。「病む母の粥(かゆ)にまづ炊く今年米/根岸善雄(ねぎし・よしお)」。句の作者の心のどこかには、コメには邪気を払い、人を元気づ…

  • 「夜鷹蕎麦食べて間に合ひ終電車…

     「夜鷹蕎麦(よたかそば)食べて間に合ひ終電車/飯田京畔(いいだ・きょうはん)」。酒の後のしめのそばを食べる時間と競り合う終電の出発だが、その10分、20分の差…

  • 「夢は非現実的であればあるほど…

     「夢は非現実的であればあるほどライバルがいなくなる」。グーグルの創業者の一人、ラリー・ペイジ氏の言葉という。彼は自ら考案した画期的な検索プログラムを事業化する…

  • 第一次大戦が終結したのは…

     第一次大戦が終結したのは1918年11月11日、スペイン風邪の流行の第2波が欧州を襲っているさなかだった。第2波は9月から欧州各国で広がり、第1波よりも飛躍的…

  • 取り越し苦労をいう「杞憂」が…

     取り越し苦労をいう「杞憂(きゆう)」が、天の崩れ落ちるのを気に病んだ杞の国の人に由来するのはご存じだろう。この杞人、天だけでなく地が崩落するのも心配した。天は…

  • 日本初のカラー長編アニメ映画…

     日本初のカラー長編アニメ映画「白蛇伝」が公開されて今年で62年になる。米ディズニーの「白雪姫」を見た東映の大川博社長が「東洋のディズニー」を目指して製作したと…

  • 月面の模様を何に見立てるかは…

     月面の模様を何に見立てるかは世界各地でさまざまだが、アイヌの言い伝えでは水おけとひしゃくを持つ少年だという。水くみの仕事を怠けた少年が火の神に連れ去られ、お仕…

  • 人の本性は善だという性善説の孟子は…

     人の本性は善だという性善説の孟子(もうし)は、告子(こくし)という思想家と論争している。人の本性は渦巻く水のようで善でも悪でもないと説く告子に、孟子は人の性が…

  • 江戸幕府の老中、松平定信が…

     江戸幕府の老中、松平定信(まつだいらさだのぶ)が寛政の改革の人事に用いたといわれる風聞書「よしの冊子(ぞうし)」については先日の小欄で触れた。役人たちの情報が…

  • 「なめて形を整える」とはどんな場面か…

     「なめて形を整える」とはどんな場面か想像がつきにくいが、そんな意味の「lick into shape」という英語の言い回しがある。これは母グマが自分の赤ちゃん…

  • 新型コロナウイルスの感染を恐れ…

     新型コロナウイルスの感染を恐れ、多くの人が巣ごもりしていた頃、買い物客でにぎわう場所があった。ホームセンターだ。花や野菜の種、腐葉土、植木鉢……。庭やベランダ…

  • 江戸時代の大坂、天満の青物市の繁盛は…

     江戸時代の大坂、天満(てんま)の青物市の繁盛は秋がピークだったという。「松茸(まつたけ)の頃殊(こと)に賑(にぎ)わし。松茸市は夜なれば松明(たいまつ)をとぼ…

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