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盤寿の名人戦
羽生善治九段が語る名人戦「長い対局の中で物語が生まれる」
2022/8/6 07:00動画あり 1849文字現役棋士では最多、歴代でも史上3位となる名人位通算9期獲得で、十九世名人の資格を持つ羽生善治九段(51)は1980年代半ばから現在まで、将棋界を代表する存在だ。羽生にとって、「名人」とはいかなるタイトルなのか。これまでの七番勝負での戦いの数々を振り返ってくれた。【山村英樹】(▲=先手、△=後手)
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盤寿の名人戦
中原誠十六世名人が振り返る 1972年、初挑戦の名人戦七番勝負
2022/4/2 09:00 1827文字渡辺明名人(37)に斎藤慎太郎八段(28)が挑む第80期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)が6日に開幕する。6月からは藤井聡太王将(19)が初参戦する名人戦のA級順位戦も始まる。将棋盤が9×9の升目であることから81歳を「盤寿(ばんじゅ)」として祝う将棋界。盤寿を前
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検討陣が「すげーよ」 スリリングな最終盤 戸辺七段と振り返る第3局
2022/2/10 15:00 2303文字渡辺明王将(37)に藤井聡太竜王(19)が挑戦する第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第3局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、JAなすの協賛、栃木県大田原市、下野新聞社後援)が1月29、30日、大田原市のホテル花月で行
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2時間28分の大長考で何が 「藤井キラー」と振り返る王将戦第2局
2022/1/28 12:00 2563文字2時間28分をかけて、藤井は何を考えていたのか――。渡辺明王将(37)に藤井聡太竜王(19)が挑戦する第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、大阪府高槻市など共催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓協賛)は22、23日
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王将戦七番勝負 藤井、驚きの一手の狙い 渡辺の後悔 大熱戦第1局
2022/1/21 10:00 2427文字どこで勝敗が分かれたのか――。静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で9、10日に行われた第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第1局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、掛川市教委、静岡新聞社・静岡放送後援、島田掛川信用金庫、ゼロの会、掛川市、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディング
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4冠・藤井竜王vs3冠・渡辺王将、戦いぶりは まもなく王将戦
2022/1/4 20:00 1561文字将棋界で2022年最初のタイトル戦となる第71期ALSOK杯王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス協賛)は9、10日、静岡県掛川市で行われる第1局で開幕する。渡辺明王将(37)に挑戦するのは藤井聡太竜王(19)。前期、
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第71期王将戦リーグ特選譜
攻め切った羽生、「不調」感じさせぬ4勝目 全敗の糸谷は復活期す
2021/11/28 15:00 3024文字24日の王将戦リーグ最終局、羽生善治九段-糸谷哲郎八段戦は、羽生が快勝して今期成績を4勝2敗とした。糸谷は勝ち星のないまま6戦全敗でリーグを終えた。 渡辺明王将への挑戦者が藤井聡太竜王に決まり、羽生は王将戦での「獲得タイトル通算100期」への挑戦はならなかったが、リーグには残留。来期の活躍が期待さ
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第71期王将戦リーグ特選譜
負ければ「陥落」直接対決は近藤に軍配 猛追の豊島を振り切る
2021/11/28 06:30 2998文字24日に3局一斉に行われた王将戦リーグ最終局では、藤井聡太竜王と永瀬拓矢王座の対局以外にも注目の戦いがあった。今回取り上げる近藤誠也七段-豊島将之九段戦である。両者とも「勝てばリーグ残留、負ければ陥落」という、負けられない一戦となった。 両者は5期前の第66期王将戦リーグでも対局し、近藤が豊島を降
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第71期王将戦リーグ特選譜
藤井の全勝挑戦阻んだ永瀬 「不思議な将棋でしたね」その真意は
2021/11/25 22:05 2919文字王将戦の挑戦者に名乗りを上げた藤井聡太竜王が「全勝挑戦」をかけて臨んだ24日のリーグ最終戦。結果は、前期挑戦者、永瀬拓矢王座の勝利に終わった。 局後の感想戦を終え、藤井が記者会見場に向かうころ、対局室を出てきた永瀬に本局について尋ねると、「不思議な将棋でしたね」と笑顔で応じた。何が不思議かは後述す
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第71期王将戦リーグ特選譜
歩の手筋が一閃 藤井が読み合いで近藤を制す 最年少で王将挑戦へ
2021/11/20 17:30 3031文字第71期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグは19日、最終局を待たずに藤井聡太竜王が挑戦権を獲得した。この日、藤井が対局したのは近藤誠也七段。15日に永瀬拓矢王座との1敗同士の対決を制し、全勝街道を歩む藤井の「最後のストッパー」として、挑戦権獲得を阻止できるかどうかが注目された。結果的に近藤は敗れた
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第71期王将戦リーグ特選譜
近藤が1敗同士の永瀬に逆転勝ち いざ藤井戦へ 王将戦リーグ
2021/11/17 18:03 3336文字王将戦リーグは今週から来週にかけて最終決着を迎える。竜王戦第4局で勝利し、史上最年少4冠となった藤井聡太竜王が5冠目をかけて渡辺明王将への挑戦者として登場するのか、あるいは他の棋士が登場するのか。その挑戦者争いで重要なカギを握るのが、今局で対戦する永瀬拓矢王座と近藤誠也七段だ。 前週は永瀬が2局指
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第71期王将戦リーグ特選譜
永瀬が難解な終盤制し3勝目 挑戦へ1敗守る 糸谷は勝ち筋逃す
2021/11/14 10:15 3285文字13日に竜王を奪取した藤井聡太・新竜王は、王将戦リーグでは開幕から4連勝を飾り、初挑戦に向けて前進している。本局はその動向にも大きく影響する一局だ。 まず、対局前の情勢を整理してみよう。4勝0敗の藤井を追うのが、2勝1敗の永瀬拓矢王座と近藤誠也七段。羽生善治九段は9日に藤井に敗れ、3勝2敗となった
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第71期王将戦リーグ特選譜
永瀬が鮮やかに2勝目、1敗守り藤井を追う 広瀬は4敗で陥落
2021/11/11 08:31 3145文字永瀬は前期の挑戦者、広瀬は前々期の挑戦者である。いずれも渡辺明王将に挑み、永瀬は2勝4敗、広瀬は3勝4敗で敗退した。内容的には接戦のシリーズだったが、それぞれタイトル奪取はならず、渡辺は3連覇。ほんの少しの差が明暗を分けるのはこの世界の常だが、歴史を振り返ると、近い時期に再び挑戦者として名乗りを上
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第71期王将戦リーグ特選譜
藤井4勝目で単独首位 攻める羽生を鮮やかにかわした局面 王将戦リーグ
2021/11/10 14:02 3418文字羽生の言葉がいよいよ現実になった。 羽生は2017年に永世7冠を達成し翌年、国民栄誉賞を受賞したが、そのころ行われた記者会見で「将来、藤井さんとのタイトル戦は?」との質問を受けた。羽生は苦笑して「いや、そのころになると私が藤井さんに挑戦できるかどうかでしょう」と答えていた。 質問した側は、冗談っぽ
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第71期王将戦リーグ特選譜
広瀬の攻めがさく裂して2勝目 糸谷は陥落決まる
2021/11/7 17:48 2829文字「当たる時にはよく当たる」という言葉は、今期王将戦リーグの豊島将之竜王と永瀬拓矢王座の対局の際にも記したことがあるが、本局の2人も、まさにそれが当てはまる。 両者は1週前の10月29日にも、A級順位戦でやはり東京・将棋会館で対戦。広瀬の先手番で角換わりの戦いになり、広瀬が攻め切って星はともに2勝2
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第71期王将戦リーグ特選譜
「4冠」も通過点か 藤井王位が3戦全勝 豊島竜王の挑戦は消える
2021/11/6 14:30 3538文字2人の“今の実力”を見極めようと、この対局に注目した読者は少なくないはずだ。 竜王戦七番勝負の真っ最中である藤井聡太王位と豊島将之竜王。「史上最年少4冠」まであと1勝に迫った藤井が第4局(12、13日)で記録を達成するのか、あるいは豊島が踏みとどまるのか--。第71期王将戦リーグの大一番でもある今
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第71期王将戦リーグ特選譜
将棋の「特殊技能」入玉 近藤七段vs広瀬八段、ギリギリの攻防
2021/11/5 09:00 3550文字リーグ参加者7人はそれぞれトップ棋士であるがゆえ、対局できる日が限られてくる。他にもさまざまな棋戦を戦っているためだ。消化対局数にバラつきが出てくるのも当然で、今期はすでに4局を終えた羽生善治九段(3勝1敗)と豊島将之竜王(2勝2敗)がいる一方で、藤井聡太王位(2勝)と永瀬拓矢王座(1勝1敗)、そ
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豊島竜王が土壇場で大逆転 勝利を逃した永瀬王座の敗因とは
2021/10/28 13:37 4024文字「当たるときにはよく当たる」という言葉が、将棋界にはある。好調な者同士は対戦することが多いため、このような言い回しができたのだが、1週間で2度対戦するのは珍しい。 永瀬拓矢王座と豊島将之竜王は1週間前の10月19日、大阪でA級順位戦を戦った。永瀬の先手番で、中盤は優勢だったが、豊島が逆転勝利を飾っ
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第71期王将戦リーグ特選譜
羽生九段、「不調説」覆した3勝目 挑戦に向け星を重ねた快勝譜
2021/10/24 16:30 3470文字1敗同士で競り合う2人が激突した。今期リーグで順位3位の羽生善治九段と、順位4位の広瀬章人八段である。 近年の王将戦リーグでは、広瀬が挑戦者となった第69期には広瀬が、第70期には羽生が、それぞれ勝った。今期、羽生は初戦で永瀬拓矢王座に敗れた後、近藤誠也七段、豊島将之竜王に連勝して白星が先行し、こ
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初白星は背水の糸谷か、好調な近藤か 負けられない戦いの行方
2021/10/16 08:30 3397文字リーグ参加する棋士7人のうち、「順位5位」に位置する藤井聡太王位、糸谷哲郎八段、近藤誠也七段の3人は、3敗すると途端にタイトル挑戦の可能性がなくなる。どういうことか。 3勝3敗で挑戦するためには、参加する7人全員が3勝3敗で並ぶ必要があるが、プレーオフは上位2人の規定。その場合の上位2人は、1、2
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