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「残ったのはガレキの山でしかない」 青木理さんが見た東京五輪
2021/8/22 06:00 3199文字なんだかスッキリしない気分だ。東京オリンピックが閉会して2週間。その理由は、じっとりした残暑の不快感だけではないだろう。日本のメダルラッシュに胸を熱くしたのは事実だが、「じゃあ、五輪は大成功じゃないか」と言われたら、素直にはうなずけない。そんな折、ふと、この人の話を聞きたくなった。ジャーナリストの
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見る探る
「こんな時代だから 聞かない耳を持て」 炸裂「ローランド節」
2021/7/29 05:00 3869文字「歌舞伎町ナンバーワンホスト」といえば、ローランドさんが思い浮かぶ。このほど、新著「君か、君以外か。 君へ贈るローランドの言葉」(KADOKAWA)を刊行した。ジャンル分けするならば、「自己啓発もの」だろうか。読んでみると、なかなかユニークな“人生訓”が並んでいる。最近では実業家の顔も兼ね備えてい
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嫌韓・ヘイトに抵抗した青木理さん ワイドショー降板の真相
2021/6/26 06:00 5863文字ジャーナリストの青木理さんが3月下旬、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金、午前8時)で10年間務めたレギュラーコメンテーターを降板した。強権的な安倍政権や、強まる「嫌韓」「ヘイト」の風潮に対し、穏やかな語り口で「モノ申す」姿勢が印象に残る。だがツイッターなどではたびたびバッシングされ
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尾崎豊さん没後29年
「人はなぜこんなに孤独なのか」語り合い答え探した須藤晃さん
2021/4/25 05:00 2881文字尾崎豊さんの曲を聞くたび、いつも疑問に思うことがある。「なぜこれほど激しく自分の内面をさらし、向き合い続けたのだろう」と。インタビューの後編は、デビューアルバム「十七歳の地図」(1983年)などを手がけた音楽プロデューサーの須藤晃さん(68)。須藤さんが見た「尾崎像」とはどんなものだったのか。【江
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尾崎豊さん没後29年
「社会への反逆児」は本当か 蓮舫さんが語る素顔
2021/4/24 00:00 4075文字急に自信をなくしてしまうときがある。どうしようもない孤独にさいなまれることだってある。そんなとき、気づいたら口ずさんでいた――。それが尾崎豊さんの曲だと思う。4月25日は尾崎さんの29回目の命日。「15の夜」「卒業」などで若者から圧倒的に支持されただけでなく、26歳の若さで急逝してから30年近くた
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新聞は「オワコン」なのか 「桜を見る会」報道の受賞に寄せて
2021/2/16 18:34 4378文字取材班一同、ビックリしているというのが正直なところだ。第20回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」の公共奉仕部門大賞に、統合デジタル取材センター取材班による「『桜を見る会』追及報道と『汚れた桜「桜を見る会」疑惑に迫った49日』の出版」が選ばれたのだ。1面トップを飾るような特ダネは全くなかった
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「昔の恋人が忘れられず、会いたくてどうしようもない」女性へ 渡辺えりさんのアドバイス
2020/8/8 12:00 3166文字「昔の恋人が忘れられず、会いたくてどうしようもない」。毎日新聞朝刊の連載コラム「人生相談」に、68歳の女性のこんな悩みを掲載した。すると後日、同世代の60代後半の女性2人から「私も同じです」という趣旨の手紙をいただいた。年を重ねて、青春時代の激しい恋を思い出すのは、誰にでもあることかもしれない。そ
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終わらない氷河期~疲弊する現場で
経済至上主義と決別し、自分らしい生き方を リサイクル店経営・松本哉さん
2020/3/30 07:00 2677文字東京・高円寺でリサイクル店「素人の乱」やゲストハウスなどを営み、これまでに数々のユニークなデモを繰り広げてきた松本哉(はじめ)さん。就職氷河期世代に当たるが、なんだか肩の力が抜けていて、ニコニコしている。インタビューしているこちらも、不思議と気が楽になってくる。松本さんは「これまでの経済至上主義と
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声をつないで
東大、女子は2割弱の「異常」 クオータ制が反対される理由とは 田嶋・上野両氏の対談後編
2020/3/19 13:00 4788文字英文学・女性学研究者の田嶋陽子さんと、社会学者の上野千鶴子さんが3月8日の国際女性デーに合わせて行った対談。後編では、日本社会が抱えている構造的な女性差別や、国会議員などの一定数を女性に割り当てる「クオータ制」の実現などに話題が及んだ。【江畑佳明、牧野宏美/統合デジタル取材センター】 ◇田嶋氏「自
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離職率28%から3.8%に サイボウズ・青野社長が語る働き方改革の極意
2020/3/14 12:00 2256文字ソフトウエア開発を手がける「サイボウズ」(東京都中央区)の青野慶久社長(48)は「従業員100人いれば100通りの働き方」という考えを掲げ、社内の働き方を改革してきた。「働きやすい会社」として、官庁や他企業からの視察も多い。「男性も女性も、従業員一人一人が幸せになる環境を整えれば、能力を発揮してく
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紙おむつも米もない! 記者も怒りつつ考えた…なぜ人は買い占めに走るのか
2020/3/4 15:28 3638文字ない。こっちにも、あっちにも、ない、ない……! 新型コロナウイルスにおびえる列島各地で、生活必需品が次々に店頭から姿を消している。マスクや消毒液、トイレットペーパーだけではない。なぜか紙おむつや、お米まで。人々が買い占めに走った結果らしい。なぜ、人は買い占めに走るのか? 困り果てた記者2人が、識者
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「桜を見る会」考
首相の「好き放題」の背景こそ問題 「長期政権の緩み」でない「桜」の真相探る
2020/2/27 05:00 2813文字国会審議が荒れている。安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡って質疑が続いているものの、招待者の詳細や前夜祭の収支など、疑問点が一向に明かされないことが一因だ。明治大の重田園江(おもだ・そのえ)教授(政治学)は「『桜を見る会の規模が膨張したのは長期政権の緩みが原因だ』という批判は少し違うのではないか
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「新型ウイルスで緊急事態条項」の本末転倒
2020/2/14 14:32 3376文字「お手本」「実験台」--国会議員からそんな声が上がる。中国を中心とした新型コロナウイルスによる肺炎の増加に絡め、憲法への緊急事態条項(国家緊急権)導入の検討を求めているのだ。緊急事態条項の特徴は非常時に行政府に権限を集中させ、権力分立と国民の人権保障を一時的に停止させることだ。しかし、それは今、議
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「桜を見る会」考
「首相のご機嫌を取り、行政をゆがめる官邸官僚」 ノンフィクション作家・森功氏
2020/2/7 11:30 2749文字安倍晋三首相主催の「桜を見る会」への批判がやまない。功労・功績のある人を招くはずの公的行事に、安倍首相の後援会が募った人たちが多数参加し、「税金の私物化」と糾弾されている。いわゆる「モリカケ」問題などを取材してきたノンフィクション作家、森功さんは「招待者がこれほど増えたのは、首相側近の『官邸官僚』
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「招待者数の内訳根拠出して」「内部調整が必要」堂々巡りに 野党ヒアリング詳報22日
2020/1/22 21:31 4072文字安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡る問題で、野党の合同追及本部は22日もヒアリングを行い政府側の見解をただした。前日に公開された2014~19年の招待者数の内訳についての質問が集中した。主なやりとりは以下の通り。【江畑佳明/統合デジタル取材センター】 ◇招待者数の根拠となる文書「まだできていない
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議員あぜん「なぜこの資料あるのに示さなかったのか」 「桜」野党ヒアリング2回目詳報
2020/1/21 22:05 2875文字安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡り、野党の合同追及本部は21日夕、この日2回目のヒアリングを行った。政府から2014~19年の招待者数の内訳などが示され、野党議員からは「総理大臣等のところが増えているのは一目瞭然だ。なぜこの資料があるのに国会に示さなかったのか」などの質問が相次いだ。主なやりと
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「名簿廃棄記録のログは廃棄しておりません」「調査はしません」 「桜」17日野党ヒアリング詳報
2020/1/17 21:24 5879文字安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡り、野党の合同追及本部は17日も政府側にヒアリングを行った。2013~17年の招待者名簿の取り扱いについて、公文書管理法違反を認識した時期や、電子データを廃棄した時期が分かるログ(消去記録)についての質問が相次いだ。主なやりとりは以下の通り。【江畑佳明、吉井理記
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「桜を見る会」名簿廃棄聞き取り文書「確認を怠っておりました」 野党ヒアリングで内閣府
2020/1/14 22:29 4416文字安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡る問題で、野党の合同追及本部は14日も政府側へヒアリングを行った。2013~17年分の招待者名簿について、管理簿への未記載などの公文書管理法違反があった点などに質問が集中した。野党は「安倍首相や菅義偉官房長官は『適切に対処した』と虚偽説明をした」と追及した。主な
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「桜を見る会」考
「文書を残す発想がない人物は首相になるべきでない」江川紹子さん
2020/1/14 18:13 3618文字「政治家の人生は、その成し得た結果を歴史という法廷において裁かれる」。2019年末に亡くなった中曽根康弘元首相の言葉だ(自著「自省録―歴史法廷の被告として」から)。この信念から、中曽根氏は自身の膨大な資料を保存し、国会図書館に寄贈した。翻って「桜を見る会」を巡る安倍晋三首相の姿勢はどうだろうか。国
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「桜を見る会」考
「桜を見る会」は「憲法違反」 木村草太氏指摘 「平等、知る権利阻害」
2020/1/5 18:23 3435文字安倍晋三首相の「桜を見る会」には「公的行事の私物化」「公選法違反ではないか」など、多岐にわたる批判が相次いでいる。憲法学者の木村草太・首都大学東京教授は「法の下の平等や、国民の知る権利を阻害しており、憲法違反の疑いがあります」と訴える。その真意を尋ねた。【江畑佳明/統合デジタル取材センター】 ◇招
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